159 / 220
第131話 代償(◆)
しおりを挟む
岩盤の上に真っ赤な血が散った。おびただしい量の血は、俺をかばうように立ちふさがったユーニアの脇腹から垂れていた。
「……へぇ、まだ死なないんだ」
白い髪の少年は不思議そうに呟くと、再び手のひらに真っ黒な鉾を出現させた。
「見苦しいな」
「固定!」
彼の手元を停止させる。
鉾の動きを止められた少年は不思議そうに俺の顔を見た。
「なんだ、これ。初めて見る魔法だな」
「……誰だよ、お前。一体何が目的でこんな……」
「理由を問う暇があるのか。甘いな、お前。殺しに向いて無いんじゃないか?」
たやすく固定魔法を解除してみせると、彼は鉾の切っ先を俺の顔面に向けた。
「ダメだよ。獲物を認識したら、すぐに殺さないと」
「……っ!!」
次の発動が間に合わない。
放たれた鉾は俺のすぐ目前まで来ている。
「火の魔法、拝炎阿遠!」
間一髪。
ユーニアから放たれた炎の槍が、敵の攻撃をかき消す。俺たちを守るように炎の壁が、周囲に展開される。
「こいつは……私の教え子だ。勝手に変なことを吹き込むなよ」
口から血を垂らしながら、ユーニアは言った。
「今の攻撃でだいたい分かったぞ。お前、可愛いのはその顔だけか。中身は……混ぜ物だな」
「さすが大魔法使いだ。ここで殺しておいて正解だったよ」
「狙いは……私か。こんな女一人殺してどうするんだか……」
「変に結託されて、僕たちの虐殺を邪魔されたら困るんだよ。あなたの影響力を使って同盟なんか作られたら、さすがに手にあまるから、ここで死んでもらうことにした」
「私の行動も筒抜けってわけか……規格外の力だね……占い師の婆さん、全然衰えてい無いじゃないか」
ユーニアは辛そうにうめくと、口からぼたぼたと血を吐き出した。真紅の血が岩盤の上で、水たまりのようになっていた。
「ユーニア、逃げるぞ!」
「ダメだ。こいつは私が逃げたら、下の港町を人もろとも消滅させてみせる……だから、ここで私を待っていた」
「僕としては逃げても構わないんだけどね。その身体、どのみち長くは持たなかったみたいじゃないか。魔力炉を貫いてみて分かったけれど、だいぶ損傷しているね。どこかで呪いでもかけられたのかな」
「余計なお世話だよ」
悪態とともに血に混じった唾を吐くと、ユーニアは魔力炉を発光させた。貫かれた臓器からおびただしい量の血が流れて、地面に落ちると眩く燃え上がり始めた。
どう見ても、魔力の量が過剰だ。
普段の彼女が放つものを遥かに超えている。
「何してんだバカ! 俺がやる! ユーニアは逃げろ!」
「……そうそう。どのみち無駄だよ。さっきの攻撃であなたはもう死んでいる。ここで僕を殺しても、僕たちは止まらない」
「……へぇ。じゃあお返しに」
それから、俺の方を振り向いた彼女は「良く見ておけよ」と荒く呼吸をしながら口を開いた。
「解法」
その言葉と同時に彼女の身体が燃え上がる。発火した炎は、ユーニアの身体を包み、天高く立ち上った。バリバリと皮膚が焼き尽くす音すら聞こえる、極限の炎が出現していた。
「何を……しているんだ」
「……これは魔力炉解封式法。魔力炉を体内から融解させて……そんで、体内エネルギーをもろとも魔法に流し込むんだ」
「体内エネルギー……死にたいのか、ユーニア……!?」
「うん、術者は間違いなく死ぬ。だから、とっておきの魔法なのさ」
腹から漏れ出る血を抑えながら、ユーニアは前を向いた。見ると身体のところどころが輪郭を失い、融解し始めている。彼女の身体はまるで溶けていくように、形を失っていた。
「バカやろう!!」
こんな姿を見て、耐えられる訳がなかった。
「止めるぞ! 固定!」
ユーニアに固定魔法をかける。
時間を停止しようとありったけの魔力を注ぎ込むが、身体の崩壊は止まらない。むしろ、過剰な魔力の露出がユーニアの身体を壊していく。
「くそっ……! くそっ、くそっ! なんで停止しないんだ!」
「……アンクの魔法じゃ概念までは届かないよ。良いの。私に後悔はないし。どのみち長く生きられるような身体じゃなかった」
「そんな……こんな死に方……」
「ありだよあり。終わりなんて、だいたい唐突だからね。覚悟はいつだってできていた」
1歩敵がいる方向へと踏み出すと、ユーニアはニヤリと笑った。
「おい少年」
「あぁ……その魔法は知っているぞ。俺には届かない」
「それはちょっと私を甘く見過ぎだ。あんた、自分で言った通り、獲物を見つけたらすぐに殺さなきゃいけないよ」
そう言うと、ユーニアは自分の手のひらに炎を集めて、ろうそくの火でも吹き消すように優しく息を吐いた。
「解法、業火」
人魂のようにふわりと舞った炎は、敵の間近で激しく燃え上がった。
「……これは……!」
敵の顔色が変わる。
さっきまで余裕の表情を崩さなかった彼が、顔色を変えて自分の右眼を抑えた。指の間から濁った色の血液が漏れていた。
「……て、めぇ……!!」
「熱いだろ?」
「女……! 貴様、俺の眼に触れたな!」
叫ぶ彼の目から、どす黒い血が落ちていく。苦痛に呻きながら、頭を激しく振っていた。
「知ってるよ。『世界の眼』には一過言あるもんだからね。腹の傷のお返しにはちょうど良いだろ。気持ちよすぎて……自我が蕩けてきたか?」
「貴様! 貴様! 貴様ぁあああ!!」
彼の顔は憤怒そのものだった。
充血した眼で俺たちのことを睨み付けると、彼の身体は泥のように溶けて、消えてなくなってしまった。
「ユーニア!」
残されたのは死にかけの彼女のみだった。
彼女の身体を覆っていた魔力はすでに消え失せて、身体の右半分が真っ赤な液体となって地面に滴り落ちていた。ポタポタと身体が崩れるたびに、彼女は苦痛に顔を歪めていた。
「早く治療を……!」
「もう助からない」
ユーニアは首を横に振った。
「そういう魔法だ」
「……嘘だろ……」
「仕方がない……だから、覚えておけよ。この魔法を使うのはもっとも大切だと思うものを守る時だ」
俺の腕に抱きかかられながら、彼女は手を伸ばした。小さな声で「あんたなら大丈夫」と言って頬に触れた彼女の手は、いつものように温かかった。
「私が心配しているのはね……あんたが自分の欲望を見失わないかどうかってこと……アンクは少し、真面目なところがあるからね」
「俺の……欲望……」
「そう、それだけ……大事にしな、さい」
全てを言いつくしたというように、彼女は眼を閉じて、小さく息を吐いた。
「ユーニア……?」
いつの間にか自分が抱えていたものが、水のような液体になっていることに気がつく。ぽとりと地面に落ちるその水を、何とか掴もうと手を伸ばしたが、あっさりと手のひらを抜けて行った。
もう、彼女はどこにも居なかった。
「……あ、あぁあ゛……!」
この時初めて、俺は自分の無力が妬ましいと思った。ただ守られるだけだった自分を、初めて自覚した。
「ち、くしょう……! ちくしょう、ちくしょう!!」
ユーニアが残した血だまりは周囲に広がり、ポタポタと地上に向けて垂れていた。
「……どうして……」
誰に言うとでもなく、そう呟いて、俺は彼女が残したものが花のように広がっていくのを惚けたように見ていた。
「……へぇ、まだ死なないんだ」
白い髪の少年は不思議そうに呟くと、再び手のひらに真っ黒な鉾を出現させた。
「見苦しいな」
「固定!」
彼の手元を停止させる。
鉾の動きを止められた少年は不思議そうに俺の顔を見た。
「なんだ、これ。初めて見る魔法だな」
「……誰だよ、お前。一体何が目的でこんな……」
「理由を問う暇があるのか。甘いな、お前。殺しに向いて無いんじゃないか?」
たやすく固定魔法を解除してみせると、彼は鉾の切っ先を俺の顔面に向けた。
「ダメだよ。獲物を認識したら、すぐに殺さないと」
「……っ!!」
次の発動が間に合わない。
放たれた鉾は俺のすぐ目前まで来ている。
「火の魔法、拝炎阿遠!」
間一髪。
ユーニアから放たれた炎の槍が、敵の攻撃をかき消す。俺たちを守るように炎の壁が、周囲に展開される。
「こいつは……私の教え子だ。勝手に変なことを吹き込むなよ」
口から血を垂らしながら、ユーニアは言った。
「今の攻撃でだいたい分かったぞ。お前、可愛いのはその顔だけか。中身は……混ぜ物だな」
「さすが大魔法使いだ。ここで殺しておいて正解だったよ」
「狙いは……私か。こんな女一人殺してどうするんだか……」
「変に結託されて、僕たちの虐殺を邪魔されたら困るんだよ。あなたの影響力を使って同盟なんか作られたら、さすがに手にあまるから、ここで死んでもらうことにした」
「私の行動も筒抜けってわけか……規格外の力だね……占い師の婆さん、全然衰えてい無いじゃないか」
ユーニアは辛そうにうめくと、口からぼたぼたと血を吐き出した。真紅の血が岩盤の上で、水たまりのようになっていた。
「ユーニア、逃げるぞ!」
「ダメだ。こいつは私が逃げたら、下の港町を人もろとも消滅させてみせる……だから、ここで私を待っていた」
「僕としては逃げても構わないんだけどね。その身体、どのみち長くは持たなかったみたいじゃないか。魔力炉を貫いてみて分かったけれど、だいぶ損傷しているね。どこかで呪いでもかけられたのかな」
「余計なお世話だよ」
悪態とともに血に混じった唾を吐くと、ユーニアは魔力炉を発光させた。貫かれた臓器からおびただしい量の血が流れて、地面に落ちると眩く燃え上がり始めた。
どう見ても、魔力の量が過剰だ。
普段の彼女が放つものを遥かに超えている。
「何してんだバカ! 俺がやる! ユーニアは逃げろ!」
「……そうそう。どのみち無駄だよ。さっきの攻撃であなたはもう死んでいる。ここで僕を殺しても、僕たちは止まらない」
「……へぇ。じゃあお返しに」
それから、俺の方を振り向いた彼女は「良く見ておけよ」と荒く呼吸をしながら口を開いた。
「解法」
その言葉と同時に彼女の身体が燃え上がる。発火した炎は、ユーニアの身体を包み、天高く立ち上った。バリバリと皮膚が焼き尽くす音すら聞こえる、極限の炎が出現していた。
「何を……しているんだ」
「……これは魔力炉解封式法。魔力炉を体内から融解させて……そんで、体内エネルギーをもろとも魔法に流し込むんだ」
「体内エネルギー……死にたいのか、ユーニア……!?」
「うん、術者は間違いなく死ぬ。だから、とっておきの魔法なのさ」
腹から漏れ出る血を抑えながら、ユーニアは前を向いた。見ると身体のところどころが輪郭を失い、融解し始めている。彼女の身体はまるで溶けていくように、形を失っていた。
「バカやろう!!」
こんな姿を見て、耐えられる訳がなかった。
「止めるぞ! 固定!」
ユーニアに固定魔法をかける。
時間を停止しようとありったけの魔力を注ぎ込むが、身体の崩壊は止まらない。むしろ、過剰な魔力の露出がユーニアの身体を壊していく。
「くそっ……! くそっ、くそっ! なんで停止しないんだ!」
「……アンクの魔法じゃ概念までは届かないよ。良いの。私に後悔はないし。どのみち長く生きられるような身体じゃなかった」
「そんな……こんな死に方……」
「ありだよあり。終わりなんて、だいたい唐突だからね。覚悟はいつだってできていた」
1歩敵がいる方向へと踏み出すと、ユーニアはニヤリと笑った。
「おい少年」
「あぁ……その魔法は知っているぞ。俺には届かない」
「それはちょっと私を甘く見過ぎだ。あんた、自分で言った通り、獲物を見つけたらすぐに殺さなきゃいけないよ」
そう言うと、ユーニアは自分の手のひらに炎を集めて、ろうそくの火でも吹き消すように優しく息を吐いた。
「解法、業火」
人魂のようにふわりと舞った炎は、敵の間近で激しく燃え上がった。
「……これは……!」
敵の顔色が変わる。
さっきまで余裕の表情を崩さなかった彼が、顔色を変えて自分の右眼を抑えた。指の間から濁った色の血液が漏れていた。
「……て、めぇ……!!」
「熱いだろ?」
「女……! 貴様、俺の眼に触れたな!」
叫ぶ彼の目から、どす黒い血が落ちていく。苦痛に呻きながら、頭を激しく振っていた。
「知ってるよ。『世界の眼』には一過言あるもんだからね。腹の傷のお返しにはちょうど良いだろ。気持ちよすぎて……自我が蕩けてきたか?」
「貴様! 貴様! 貴様ぁあああ!!」
彼の顔は憤怒そのものだった。
充血した眼で俺たちのことを睨み付けると、彼の身体は泥のように溶けて、消えてなくなってしまった。
「ユーニア!」
残されたのは死にかけの彼女のみだった。
彼女の身体を覆っていた魔力はすでに消え失せて、身体の右半分が真っ赤な液体となって地面に滴り落ちていた。ポタポタと身体が崩れるたびに、彼女は苦痛に顔を歪めていた。
「早く治療を……!」
「もう助からない」
ユーニアは首を横に振った。
「そういう魔法だ」
「……嘘だろ……」
「仕方がない……だから、覚えておけよ。この魔法を使うのはもっとも大切だと思うものを守る時だ」
俺の腕に抱きかかられながら、彼女は手を伸ばした。小さな声で「あんたなら大丈夫」と言って頬に触れた彼女の手は、いつものように温かかった。
「私が心配しているのはね……あんたが自分の欲望を見失わないかどうかってこと……アンクは少し、真面目なところがあるからね」
「俺の……欲望……」
「そう、それだけ……大事にしな、さい」
全てを言いつくしたというように、彼女は眼を閉じて、小さく息を吐いた。
「ユーニア……?」
いつの間にか自分が抱えていたものが、水のような液体になっていることに気がつく。ぽとりと地面に落ちるその水を、何とか掴もうと手を伸ばしたが、あっさりと手のひらを抜けて行った。
もう、彼女はどこにも居なかった。
「……あ、あぁあ゛……!」
この時初めて、俺は自分の無力が妬ましいと思った。ただ守られるだけだった自分を、初めて自覚した。
「ち、くしょう……! ちくしょう、ちくしょう!!」
ユーニアが残した血だまりは周囲に広がり、ポタポタと地上に向けて垂れていた。
「……どうして……」
誰に言うとでもなく、そう呟いて、俺は彼女が残したものが花のように広がっていくのを惚けたように見ていた。
0
お気に入りに追加
367
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
もし学園のアイドルが俺のメイドになったら
みずがめ
恋愛
もしも、憧れの女子が絶対服従のメイドになったら……。そんなの普通の男子ならやることは決まっているよな?
これは不幸な陰キャが、学園一の美少女をメイドという名の性奴隷として扱い、欲望の限りを尽くしまくるお話である。
※【挿絵あり】にはいただいたイラストを載せています。
「小説家になろう」ノクターンノベルズにも掲載しています。表紙はあっきコタロウさんに描いていただきました。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる