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第2話 クイーンとの出会い2

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 「おい、何やってるんだ!?」


 俺は彼女の前に立ちふさがった。男たちは驚いた様子だったが、すぐに俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。


 「カッコつけて飛び出したものの、スキルの使い方わかんない…」


 その瞬間、俺の体が熱くなり、頭の中に何かが流れ込んできた。次の瞬間、俺の手から光が放たれ、男たちは吹き飛ばされた。


 「すんごいや、何これ…?」


 驚いている俺に、少女が話しかけてきた。


 「ありがとうございます。あなたのおかげで助かりました。すごいスキルをお持ちですね。とてもカッコよかったです!」
 

 「いえいえ、スキルを使ったのは今回が初めてなんだけどね…」
 

 「なんで追われていたの?」


 「まずは自己紹介ですね!私はリリス、ハートの王国のクイーンです。でも、王国を追放されてしまったの…」


 リリスはそう言って涙を浮かべた。俺は彼女の話を聞き、この世界が四つの王国に分かれていること、それぞれが独自の能力を持っていることを知った。


 そして俺はジョーカーについても聞いてみた。


 「リリス、ジョーカーって知ってる??」


 「ジョーカー!?ええ、知っていますよ!この世界で最も特別な存在です!」


 「実は俺ジョーカーからスキルを渡されたみたいなんだ…リリスもジョーカーのこと嫌いだったりする?」

 
 「私は嫌いとかないですね!ジョーカーが問題を起こしたのは百年前で私には何も関係ないですもん!」

 「おう…そっか」
 
 
リリスから聞いた話によると「ジョーカー」のスキルは、戦う相手の力と自分の力を足して絶対的な力を得る能力だということ、そしてジョーカーは百年前に元々五つあった王国の一つを消してこの世界を征服しようと企んでいたことを知った。


 「アキラさん…助けて頂いたのでお礼をしたいんですけど…」


 来た!これが目的だったんだ。お腹も減ってるし、お金もないし、ありがたい。

 「私今何も持ってないんです…」

 「ん…?」
 
 「王国から追放されてしまったので…ほんとに申し訳ないです!王国さえ取り戻せればたくさんのお礼が渡せるのですが…」


 正直王国を救いたいなんて思わないし、ずっとニートのように家でダラダラしていたい。しかしこの世界でも働くなんて嫌だ…こうなったら王国を取り戻し、この世界で一生働かなくても大丈夫なくらいのお金を貰ってやる。


 「リリス、俺が協力しましょう…」

 俺は嫌々答えた。


 
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