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お風呂に入ろう! 岡田瞬太郎side
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僕はあまりパッとしない。
小さな体に地味な顔。
9歳の時に母さんが男の人と出て行ってから、寡黙な父さんと二人暮らし。
家事は僕の担当になった。
イジメられる程では無かったけど、小さな体や出っ歯が原因で学生時代はよくからかわれていた。
勉強は出来る方だったから、頑張って国立の大学に入り、通学の為に家を出て一人暮らしを始める。
今日は大学が休みで、朝からバイトのコンビニで働いて、帰る時スマホにアパートの大家さんから何件もの着信と留守番が入っていた。
なんでも下の住人の部屋からボヤが出て、アパートが火事になったとのこと。
嘘でしょ。
疲れた体で慌てて帰宅すると、安いボロアパートは全焼していた。
呆然とこれからどうしようと考えていたら
「ねぇ、君、料理出来る?掃除と洗濯は?」
「えっ?」
突然声をかけられた。
何を言ってるんだろう?とぼんやりと声の主の方を振り向くと
綺麗なお姉さんがいた。
「私さ、この近くに住んでるんだけど…」
名刺を渡されながら話しかけられる。
「……というわけで、仕事が忙しくて中々家のことが出来てない状況なの。どうしようかなーて悩んでたら、キミの声が聞こえて。」
僕はボーっと目の前にいる綺麗なお姉さんを見上げている。
「ただ今ペット募集中なの。行く所無いならおいでよ。次の家が決まるまででもいいし、朝、夕の食事の用意と掃除・洗濯してくれたら、部屋はタダだし、食費も、光熱費も要らないよー。私の身元も判明してるし安全よ。」
ペット…?
僕が?
よく分からないけど、パニックから正しい判断が出来ない僕はタダという言葉につられて首を縦に振っていた。
ーー
ーーーー
「ふぁー。」
少し熱めのお湯に浸かりながら、僕は怒涛の一日を思い出し、今この場所にいる事がまだ現実でないような気がしている。
だって、あんな綺麗な人とこれから一緒に住むなんて。
普通に考えて、ありえない。
香織さん。
ゆるいウエーブのかかった茶色い髪に、大きな瞳、あの目をアーモンド型っていうのかな。スッと高い鼻に、形の良い唇には紅い口紅、高価そうなグレーのスーツを着ていて……。全身に手入れの行き届いている綺麗な大人の女性だ。
名刺には係長って書いてあったから、仕事も出来るんだろうな。
通常なら、一生僕とは縁のない人だ。
学生時代はクラスの中心にいるような。
彼氏は居ないって言ってたけど、きっと今まで沢山のカッコイイ人と付き合ってきたんだと思う。
キスしたり、抱き合ったりしたのかな…
香織さん、あんなに細いのに胸は大きかったし…きっと抱きしめたら気持ちいいんだろうな。
ハッ!
な、な、何を考えてるんだ僕は。
あんな優しい人に邪な想いを持つなんて!
慌ててお風呂のお湯をパシャパシャ顔にかけるていると
パタン。
浴室隣の洗面室のドアが開いた音がする。
「タローちゃん、お湯加減どう?」
「だ、だ、大丈夫です。」
「良かった。今からこっちの洗面台でメイクだけ落としたいんだけどいい?私のことは気にせずにゆっくり入っててね。」
「あっ、はい。」
ドキドキ。
香織さんの事を考えてた時だから、少し声が上ずっちゃった。
しばらくすると隣から水の流れる音がする。
自分が服を着ていないからか、少し落ち着かない。
僕は髪を洗う為に湯船から出る。
何だかお洒落なパッケージのボトルが並んでて、迷いながらもどうにかシャンプーを手にとり頭を洗い始めた。
わぁー、このシャンプーいい香りがするなぁと思いながらお湯で流していると
ガチャ!
浴室のドアが開く音がした。
えっ?
僕は髪から流れ落ちるシャンプーとお湯を目の部分だけ払い、後ろを振り返る。
そこには裸の香織さんが立っていた。
「か、香織さん!えっ?なんで?あ、あ、あの。イタタタ!」
あまりの出来事に慌ててると、シャンプーが目に入り、痛みのあまりに目をつむる。
「大丈夫?ああ、目を擦ると尚更シャンプーが入っちゃうよー。ほらほらお湯で流して。」
僕が驚いて落としたシャワーヘッドを拾って、香織さんがお湯を頭にかけてくれる。
「ありがとうございま…じゃなくて!な、なんでここに?しかも、は、裸でっ!」
「えっ?タローちゃんと一緒にお風呂に入ろうと思って。ペットの体を洗うのは飼い主の役目でしょ?」
洗う?
体を?
誰の?
ペットだから僕?
「いやいやいや、おかしいですよ!僕は自分で洗えますし。第一、ペットって本気だったんですか?」
「うん。何度も言ってるじゃん。ペットが飼いたかったからって。だから、タローちゃんは私に洗われてなさい!ほら。下を向いて」
そう言って香織さんは僕の頭に指を入れながらシャンプーを落としていく。
僕はというと、パニックと、すぐ後ろに香織さんがいる為に身動きが取れずに、されるがままの状態だ。
「はい、コンディショナーまで終わったよ。次は体を洗うねー」
体?体って言った?えっ、僕の体を香織さんが洗うの?
「い、いえ!もう大丈夫です!体は自分で洗えますので。だからあの、、ッあん。」
慌てて断ろうとすると、突然の刺激。
目をつむったままだったけど、思わず見開いて、刺激のあった場所をおそるおそる見ると………
僕の股間に香織さんの白くて細長い指があった。
小さな体に地味な顔。
9歳の時に母さんが男の人と出て行ってから、寡黙な父さんと二人暮らし。
家事は僕の担当になった。
イジメられる程では無かったけど、小さな体や出っ歯が原因で学生時代はよくからかわれていた。
勉強は出来る方だったから、頑張って国立の大学に入り、通学の為に家を出て一人暮らしを始める。
今日は大学が休みで、朝からバイトのコンビニで働いて、帰る時スマホにアパートの大家さんから何件もの着信と留守番が入っていた。
なんでも下の住人の部屋からボヤが出て、アパートが火事になったとのこと。
嘘でしょ。
疲れた体で慌てて帰宅すると、安いボロアパートは全焼していた。
呆然とこれからどうしようと考えていたら
「ねぇ、君、料理出来る?掃除と洗濯は?」
「えっ?」
突然声をかけられた。
何を言ってるんだろう?とぼんやりと声の主の方を振り向くと
綺麗なお姉さんがいた。
「私さ、この近くに住んでるんだけど…」
名刺を渡されながら話しかけられる。
「……というわけで、仕事が忙しくて中々家のことが出来てない状況なの。どうしようかなーて悩んでたら、キミの声が聞こえて。」
僕はボーっと目の前にいる綺麗なお姉さんを見上げている。
「ただ今ペット募集中なの。行く所無いならおいでよ。次の家が決まるまででもいいし、朝、夕の食事の用意と掃除・洗濯してくれたら、部屋はタダだし、食費も、光熱費も要らないよー。私の身元も判明してるし安全よ。」
ペット…?
僕が?
よく分からないけど、パニックから正しい判断が出来ない僕はタダという言葉につられて首を縦に振っていた。
ーー
ーーーー
「ふぁー。」
少し熱めのお湯に浸かりながら、僕は怒涛の一日を思い出し、今この場所にいる事がまだ現実でないような気がしている。
だって、あんな綺麗な人とこれから一緒に住むなんて。
普通に考えて、ありえない。
香織さん。
ゆるいウエーブのかかった茶色い髪に、大きな瞳、あの目をアーモンド型っていうのかな。スッと高い鼻に、形の良い唇には紅い口紅、高価そうなグレーのスーツを着ていて……。全身に手入れの行き届いている綺麗な大人の女性だ。
名刺には係長って書いてあったから、仕事も出来るんだろうな。
通常なら、一生僕とは縁のない人だ。
学生時代はクラスの中心にいるような。
彼氏は居ないって言ってたけど、きっと今まで沢山のカッコイイ人と付き合ってきたんだと思う。
キスしたり、抱き合ったりしたのかな…
香織さん、あんなに細いのに胸は大きかったし…きっと抱きしめたら気持ちいいんだろうな。
ハッ!
な、な、何を考えてるんだ僕は。
あんな優しい人に邪な想いを持つなんて!
慌ててお風呂のお湯をパシャパシャ顔にかけるていると
パタン。
浴室隣の洗面室のドアが開いた音がする。
「タローちゃん、お湯加減どう?」
「だ、だ、大丈夫です。」
「良かった。今からこっちの洗面台でメイクだけ落としたいんだけどいい?私のことは気にせずにゆっくり入っててね。」
「あっ、はい。」
ドキドキ。
香織さんの事を考えてた時だから、少し声が上ずっちゃった。
しばらくすると隣から水の流れる音がする。
自分が服を着ていないからか、少し落ち着かない。
僕は髪を洗う為に湯船から出る。
何だかお洒落なパッケージのボトルが並んでて、迷いながらもどうにかシャンプーを手にとり頭を洗い始めた。
わぁー、このシャンプーいい香りがするなぁと思いながらお湯で流していると
ガチャ!
浴室のドアが開く音がした。
えっ?
僕は髪から流れ落ちるシャンプーとお湯を目の部分だけ払い、後ろを振り返る。
そこには裸の香織さんが立っていた。
「か、香織さん!えっ?なんで?あ、あ、あの。イタタタ!」
あまりの出来事に慌ててると、シャンプーが目に入り、痛みのあまりに目をつむる。
「大丈夫?ああ、目を擦ると尚更シャンプーが入っちゃうよー。ほらほらお湯で流して。」
僕が驚いて落としたシャワーヘッドを拾って、香織さんがお湯を頭にかけてくれる。
「ありがとうございま…じゃなくて!な、なんでここに?しかも、は、裸でっ!」
「えっ?タローちゃんと一緒にお風呂に入ろうと思って。ペットの体を洗うのは飼い主の役目でしょ?」
洗う?
体を?
誰の?
ペットだから僕?
「いやいやいや、おかしいですよ!僕は自分で洗えますし。第一、ペットって本気だったんですか?」
「うん。何度も言ってるじゃん。ペットが飼いたかったからって。だから、タローちゃんは私に洗われてなさい!ほら。下を向いて」
そう言って香織さんは僕の頭に指を入れながらシャンプーを落としていく。
僕はというと、パニックと、すぐ後ろに香織さんがいる為に身動きが取れずに、されるがままの状態だ。
「はい、コンディショナーまで終わったよ。次は体を洗うねー」
体?体って言った?えっ、僕の体を香織さんが洗うの?
「い、いえ!もう大丈夫です!体は自分で洗えますので。だからあの、、ッあん。」
慌てて断ろうとすると、突然の刺激。
目をつむったままだったけど、思わず見開いて、刺激のあった場所をおそるおそる見ると………
僕の股間に香織さんの白くて細長い指があった。
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