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File1 自覚無き殺人犯
第三十六話 目覚める弟
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「う゛ってて……」
俺は首を回しゴキゴキと音を鳴らし、起床する。途端、身体に纏わり付く鉛のような倦怠感と喉の渇きに襲われ、反射の如くベッド横に設置してあるミニ冷蔵庫に手を掛け一.五リットルのスポーツドリンクをラッパ飲みする。
いつもであれば、紙コップに注いで飲んでいたが注ぐ余裕もないほどに喉が渇ききっていたのだ。
喉をごくごくと鳴らしながら一気に飲み干せば、空になったペットボトルをベッド下に軽く投げた。
投げた拍子に既に転がっていた一.五リットルのペットボトルにぶつかり、トランポリンのように跳ねて床に落ちた。
空のペットボトルは今投げたものを合わせて三本床にある。
能力発動には集中力を要するため、喉が渇く。雑務課の通常業務となっている雑務であれば一日、一.五リットルのペットボトル一本で足りていたのだが、事件が起ればその分本数も増えるのだと俺は今自覚した。
時間を確認するため、ベッド棚に置いてあるデジタル時計を取ろうと身体は前に向けながら後ろに片手を伸ばして取る。
"現在時刻午前九時十七分"
思ったより早かったな……意識飛んだしもっと寝てると思ったんだけどな。
そうほっとしたのは束の間。
時刻の左上の小さく表示された日付けは、
「は……?」
服部和毅逮捕から三日後の二十日になっていた。
「ハァ⁉︎」
俺の素っ頓狂な声が一人暮らしの寝室に響いた。
俺は首を回しゴキゴキと音を鳴らし、起床する。途端、身体に纏わり付く鉛のような倦怠感と喉の渇きに襲われ、反射の如くベッド横に設置してあるミニ冷蔵庫に手を掛け一.五リットルのスポーツドリンクをラッパ飲みする。
いつもであれば、紙コップに注いで飲んでいたが注ぐ余裕もないほどに喉が渇ききっていたのだ。
喉をごくごくと鳴らしながら一気に飲み干せば、空になったペットボトルをベッド下に軽く投げた。
投げた拍子に既に転がっていた一.五リットルのペットボトルにぶつかり、トランポリンのように跳ねて床に落ちた。
空のペットボトルは今投げたものを合わせて三本床にある。
能力発動には集中力を要するため、喉が渇く。雑務課の通常業務となっている雑務であれば一日、一.五リットルのペットボトル一本で足りていたのだが、事件が起ればその分本数も増えるのだと俺は今自覚した。
時間を確認するため、ベッド棚に置いてあるデジタル時計を取ろうと身体は前に向けながら後ろに片手を伸ばして取る。
"現在時刻午前九時十七分"
思ったより早かったな……意識飛んだしもっと寝てると思ったんだけどな。
そうほっとしたのは束の間。
時刻の左上の小さく表示された日付けは、
「は……?」
服部和毅逮捕から三日後の二十日になっていた。
「ハァ⁉︎」
俺の素っ頓狂な声が一人暮らしの寝室に響いた。
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