転生したら大嫌いなキャラだったけど何故か主人公に愛されそうです(修正版)

フェルの仕事

アクアのこととか会ったけど次の日は平和な朝だった。

起きたらフェルが僕の頭を撫でていて、裸のフェルが見えてかなりドキドキした。

フェルの朝の姿に慣れるのはまだ時間が掛かりそうだ。

今日からフェルは騎士団の仕事に行くので僕も一緒に行く。

ちなみに僕は執務室という所で過ごす。

「フェルかっこいい」

「そう？騎士団の制服だけど…」

真っ白な騎士団の制服はフェルにとても似合ってる。軍服を少し弄った制服はとても綺麗でかっこいい。

フェルって何着ても似合うから反則だよ…

そう思いながらフェルに僕も着替えらせて貰う。

今日の服は動きやすいシンプルな白いワンピース。

これが僕の騎士団に行く時の服になる。

シンプルとは言っても背中には大きなリボンがあって、裾にもフリルがある可愛らしいものだ。

ちなみに今日はガーターベルトとかはなくて黒のニーハイにローファーという女性用の革靴。

いつもはブーツだけど、騎士団には履いて行かない。

そして朝食を取り、手を繋いで騎士団に向かう。

騎士団は王城の中にあるけど、中庭を通った先にある。

「おはようございます。副団長」

「皆おはよう。僕が留守の間大丈夫だったかな？」

騎士団の真っ白な門を潜ると十人ぐらいの騎士が出迎えてくれた。

皆制服を着ていてとてもかっこいい。

あと顔面偏差値？って言うのが高すぎる。

「この子は僕の幼なじみで恋人のルナ･ハーベン。僕の執務室で過ごすから時々護衛を頼むと思う。そうだな、アルト。キミに頼んでいいかな？」

「私ですか？」

アルト様という方は、緑色の髪の毛をした美しい男性だ。目も緑色でとても綺麗な方。確かフェルの部屋に来てた騎士様だ。

「僕が居ない時の護衛を頼むよ。ルナ、アルトはとても優秀な騎士なんだ。僕の右腕でもあるから大丈夫だよ」

「う、うん。アルト様よろしくお願いします」

僕は頭を下げる。すると周りがザワついた。

「か、可愛い…」

「くそアルト羨ましい…」

そんな声がして怖くてフェルの後ろに隠れる。

「静かに。それじゃあ皆は各持ち場に付いて。僕は執務室にいるから何かあれば報告」

「わかりました」

フェルの言葉に皆はバタバタと居なくなる。

「騎士の仕事は様々なんだ。護衛や街の見回り、トラブル解決とかだね。皆それぞれ仕事は違うんだよ」

「そうなんだ…」

「民を守るのが騎士の仕事だからね。さぁ僕達も行こう」

騎士の仕事って本当にかっこいい。

そう思ってフェルと一緒に僕は執務室に向かう。

フェルの執務室は真っ白なドアの先に合った。

ここも白の家具が沢山ある。

「ルナはこのプリントをしてて？文字の練習だよ」

「ありがとう」

僕は渡されたプリントを見る。

毎日の絵本の読み聞かせで、少しだけど文字が読めるようになった。

プリントに書かれている言葉は読めないけど、見たことはある。

ゆっくりとその文字と同じ文字を横の枠に書く。

出来たらフェルに見せて、褒めて貰える。

本当に幸せな時間だ。

時々後ろを見るとフェルが書類とにらめっこしてる。

フェルの仕事姿…かっこいい。

そう思いながら僕はプリントを進めたのだった。