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病の話
結論
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アクアも僕と同じ転生者だった。そして彼女は僕とルナが転生者だと見抜いた。何故分かったのか知らない。けど僕の知らない何かがあるのだろう。
そしてルナは僕が話したいと思ってたあの男の子が転生した姿だと言っていた。
「あの子も転生してたのか……」
それなら…好都合だ。僕が恋をしていた子がルナとして傍にいてくれる。
それにルナの可愛さも分かる。あの子が転生したから可愛さに磨きが掛かったのだろう。
今はルナには聞かない。聞いてルナがパニックになるとかわいそうだし、苦しめたくない。
ルナは僕の傍で幸せにいて欲しい。
これからはもっとルナを愛そう。
前世で出来なかった事ができるのだから嬉しい。
そしていつかルナにアクアから聞いた事を話して……
ただ問題もある。
アクアだ。
彼女は僕に戦うのは今じゃないと言った。ならいつ戦うのか?
多分この先彼女と戦う。彼女も転生者。ゲームのシナリオを知っている。
まさかアクアの転生者が結衣だったとは驚きだけど……
結衣はクラスメイトの中で特に可愛かった。男の憧れって奴。
ただそれを本人も知っていた。だから男を手駒にしてるとこはあった。
僕に告白してきた時も最初は断わろかと思ったが、付き合って欲しいと強く言われ断れなかった。
彼女との恋愛はそれなりに楽しかったと思う。
けどルナみたいにドキドキはしなかった。
一緒に居るだけで幸せとも思わなかったのだ。
きっと僕は彼女の事好きじゃなかったのだろう。
僕は立ち上がる。問題は山積みだけどとりあえず帰ろう。
「二人とも起きれる?」
意識を失っているリアとアルトに回復魔法を掛けると二人の目が覚めた。
「フェル……悪ぃ……」
「すみません……副団長」
「大丈夫だよ。アクアはとりあえず居なくなった。多分魔法も解除してる」
「本当だな…」
「じゃあミルラ達は…」
「治ってると思う。帰ろう。何があったかは帰りながら話すね」
「分かった」
「はい」
僕達はアクアの屋敷を後にする。
また何時か来るかもしれない。そう思いアクアの屋敷をもう一度だけ見て、僕は二人と一緒に家に向かったのだった。
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