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絆の話
突破口②
しおりを挟む「僕達二人が突破口?」
フェルはリア様に尋ねる。するとリア様は頷く。
「ああ。というか、お前たちの光魔法だ。ヘムトのあのバリアは闇属性だ。だから光属性なら太刀打ちできる」
「けど僕は一度ブラックのヘムトに負けてる」
「違うんですよ。フェル様」
「え?」
ノルンくんはフェルと僕を見つめる。
「フェル様、ブラック様と戦った時どちらの剣で戦いました?」
「え?あ...黒翼の剣で...」
「そうだ。お前はあの時その剣に光魔法を付与してなかっただろ?だから吹き飛ばされた」
フェルは白翼の剣を出す。
「ならこの剣なら倒せるってこと?」
「ああ。けどフェルだけの魔力じゃ足りないからルナがいるんだ。ルナ。フェルを強化できるか?」
「え?は、はい。してみます」
僕は目を閉じ祈る。
フェルを強くしてと...
目を開けると、羽が舞い、フェルの体が光っていた。
「ありがとうルナ。成功だよ。翼綺麗だね」
「あ、ありがとう...フェル...」
フェルは僕の額にキスをしてくれる。
「それで叩けばバリアは壊せる。だが認識阻害は...」
「それなら大丈夫...」
僕はリア様とノルンくんを見つめる。
「僕の力で認識阻害は消せます」
「そうか。たどり着いてたのか。それじゃあ、ヘムトの屋敷に乗り込む日を決めるか」
「そうだね。早くノルンの体取り戻さないとね」
そして僕達四人はヘムトの屋敷に乗り込む日を決め始める。
途中でミルラ様とアルト様も合流して、作戦を立てた。
結構は明後日の夜。
ヘムトの屋敷は僕達の家から五分ほど離れた場所にある。
その前で待ち合わせる。
もちろんお父様にも話をする。
そう決めたのだった。
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