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絆の話
魔法探し
しおりを挟む魔法書を手に持った僕達は部屋に戻り、さっそくヘムトの使う認識阻害の元となった魔法を二人で探す。
「認識阻害というか姿を消す魔法って結構色々あるんだね」
「そうだね...すごく多い」
僕はフェルの腕に抱きつきながら魔法の効果を読む。
体の一部を消す魔法がかなり多い。
「これかも...」
「え?」
フェルはある魔法を指さす。
そこには体を全て消す魔法があった。
「闇属性の人だけが仕える魔法だけど...多分これ。ただ、時間は一分が限界みたいだけど...」
「この魔法の弱点は?」
「光。体を消す瞬間、強い光魔に当たると無効化される。又は光の結界の中では発動不可」
「光の結界?」
「ルナが僕を守る時に使う魔法だよ。全体を光の幕で覆うあの魔法。それが光の結界。僕は攻撃型だから一部にしか貼れないけど、サポート型のルナなら使えるし無効化もできる」
「じゃあ僕がヘムトのいるとこで光の結界を使ったらいいんだ」
それならできる。
「けどそれは今じゃない。ヘムトの全てを弾く魔法はまだ解決してない」
「ぁ...」
確かにそうだ。いつの間にか認識阻害の方になってたが元は全てを弾く魔法を何とかしないといけない。
けどあれはヘムトの願いの魔法だから突破口が難しい...
体に秘密があると言ってたけど...
ゲームにもそんな敵いなかったし...
「ルナ」
「ん?ふっ...ん」
顔を上げるとフェルにキスをされた。
「ルナの補充させて?」
「うん...僕もフェルに抱っこされたい」
「いいよ」
フェルは僕を抱き上げてくれる。そして僕はフェルに抱きつく。
フェルの匂いに包まれると安心できる。
「フェル...大好き」
「僕もルナのこと大好き」
早くこの事件が解決して欲しい。そしたら沢山フェルに甘えれるのに...
「フェル...離さないでね。ずっとずっと居てね」
「いるよ。ルナを離さないよ。愛してる」
「僕もフェルを愛してる」
そして僕達はベッドに寝転がり抱き合う。
フェルの匂いがいっぱい...幸せ...
「少し休もう。それでルナを沢山補充させて」
「うん...」
僕達はキスをし、そして強く強く抱き合ったのだった。
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