転生したら大嫌いなキャラだったけど何故か主人公に愛されそうです

ノア

文字の大きさ
上 下
39 / 73
絆の話

手がかり

しおりを挟む
次の日から僕とフェルはヘムトという貴族の捜索を始めた。

彼は騎士団の中にいる。しかし顔などを変える高度な魔法を使っているため行方が分からない。

その為、フェルは表向き、通常の騎士の仕事をし、そして不審な動きをするものを見分けるという方法を使うという。特にリアに対する不審な動きがあるものがヘムトの可能性はかなりあるとか……

「とりあえずルナは僕と一緒に行動だよ。表向きは魔法の勉強だという事にしてるから怪しまれることも無いからね」

「わかった」

騎士団の中を歩きながらそう話、僕とフェルは中庭に向かう。

中庭では複数人の人が手合わせしていて、リア様もいる。

リア様はアルト様とミルラ様と一緒に鍛錬してる。

「特に怪しい人は……」

「何を探してるのかな?副団長」

「ひゃっ!!」

いきなり後ろから声がして振り向くと若い男性が居た。歳は二十歳ぐらいで黒い目に黒の髪の方だ。

「ブラック。何か用?ルナを驚かさないで」

「それは失礼。あまりにも熱心に稽古を見ていたので探しものかと...」

「別に、見学してただけだよ。ルナ、行こ」

「う、うん…」

僕はフェルに抱きつき抱っこして貰う。

そしてフェルの仕事部屋に着いた。

「見つけた。そういう事か...」

「フェル?見つけたって?」

「ヘムトを見つけた」

「え!?」

いきなりのことで僕は驚いてしまう。

「けどかなり厄介だなぁ...」

「フェル...」

フェルは僕を下ろして抱きしめる。

「誰なの?ヘムトは...」

「さっき、ルナの後ろに来たブラックだよ。考えたらあいつは騎士団の中でも異例なやつなんだ」

「どうしてわかったの?僕分からなかった」

するとフェルは僕の頭を撫でてくれる。

「僕に気付かれずにルナの背後に現れた。僕はあの時、人の魔力の異変が分かるように、魔力感知の魔法を発動してたんだ。それを掻い潜るやつは、存在を消す魔法が使えることなんだ」

「そんな魔法あるの?」

自分の存在を消すなんて無敵な気がする。ゲームではそういう敵は倒すのが大変だった。

「かなり高度な魔法になるんだ。使える人もかなり少ない。多分、天使とか悪魔の血筋じゃないと難しいと思う」

フェルの話が当たってるならブラックと呼ばれたあの人は悪魔の血筋の人の人になる。

「ただ、ブラックを倒すのはかなり厄介だよ。あいつはある日騎士団に来てあっという間に騎士団1の魔法使いになってる。そこに存在を消す魔法があってかなり厄介だ。直ぐに倒せる相手じゃない。ひとまず、リアとミルラ、アルトと父上に伝えて、作戦を考えよう」

「そうだね」

とても怖い敵だけど、みんなの力があれば何とかなると思う。

だってゲームって必ず仲間の力で解決するから...

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

俺が総受けって何かの間違いですよね?

彩ノ華
BL
生まれた時から体が弱く病院生活を送っていた俺。 17歳で死んだ俺だが女神様のおかげで男同志が恋愛をするのが普通だという世界に転生した。 ここで俺は青春と愛情を感じてみたい! ひっそりと平和な日常を送ります。 待って!俺ってモブだよね…?? 女神様が言ってた話では… このゲームってヒロインが総受けにされるんでしょっ!? 俺ヒロインじゃないから!ヒロインあっちだよ!俺モブだから…!! 平和に日常を過ごさせて〜〜〜!!!(泣) 女神様…俺が総受けって何かの間違いですよね? モブ(無自覚ヒロイン)がみんなから総愛されるお話です。

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!

かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。 その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。 両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。 自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。 自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。 相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと… のんびり新連載。 気まぐれ更新です。 BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意! 人外CPにはなりません ストックなくなるまでは07:10に公開 3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!

転生当て馬召喚士が攻め度MAXの白銀騎士に抗えません

雪平@冷淡騎士2nd連載中
BL
不幸体質大学生の青年が転生したのは魔術師ファンタジーBLゲームの世界だった。 当て馬として生まれたからには攻略キャラの恋の後押しをする事にした。 しかし、この世界…何処か可笑しい。 受け主人公が攻めに、攻め攻略キャラが受けになっていた世界だった。 童顔だった主人公は立派な攻めに育っていた。 受け達に愛されている主人公は何故か当て馬に執着している。 傍観者で良かったのに、攻めポジも危ぶまれていく。 究極の鉄壁一途な白銀騎士×転生当て馬召喚士 ゲームを忠実にするためには、絶対に受けとしてときめいてはいけない。 「君といられるなら、俺は邪魔する奴を排除する」 「俺はただの当て馬でいい!」 ※脇CP、リバキャラはいません、メインCPのみです。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

処理中です...