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絆の話
手がかり
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次の日から僕とフェルはヘムトという貴族の捜索を始めた。
彼は騎士団の中にいる。しかし顔などを変える高度な魔法を使っているため行方が分からない。
その為、フェルは表向き、通常の騎士の仕事をし、そして不審な動きをするものを見分けるという方法を使うという。特にリアに対する不審な動きがあるものがヘムトの可能性はかなりあるとか……
「とりあえずルナは僕と一緒に行動だよ。表向きは魔法の勉強だという事にしてるから怪しまれることも無いからね」
「わかった」
騎士団の中を歩きながらそう話、僕とフェルは中庭に向かう。
中庭では複数人の人が手合わせしていて、リア様もいる。
リア様はアルト様とミルラ様と一緒に鍛錬してる。
「特に怪しい人は……」
「何を探してるのかな?副団長」
「ひゃっ!!」
いきなり後ろから声がして振り向くと若い男性が居た。歳は二十歳ぐらいで黒い目に黒の髪の方だ。
「ブラック。何か用?ルナを驚かさないで」
「それは失礼。あまりにも熱心に稽古を見ていたので探しものかと...」
「別に、見学してただけだよ。ルナ、行こ」
「う、うん…」
僕はフェルに抱きつき抱っこして貰う。
そしてフェルの仕事部屋に着いた。
「見つけた。そういう事か...」
「フェル?見つけたって?」
「ヘムトを見つけた」
「え!?」
いきなりのことで僕は驚いてしまう。
「けどかなり厄介だなぁ...」
「フェル...」
フェルは僕を下ろして抱きしめる。
「誰なの?ヘムトは...」
「さっき、ルナの後ろに来たブラックだよ。考えたらあいつは騎士団の中でも異例なやつなんだ」
「どうしてわかったの?僕分からなかった」
するとフェルは僕の頭を撫でてくれる。
「僕に気付かれずにルナの背後に現れた。僕はあの時、人の魔力の異変が分かるように、魔力感知の魔法を発動してたんだ。それを掻い潜るやつは、存在を消す魔法が使えることなんだ」
「そんな魔法あるの?」
自分の存在を消すなんて無敵な気がする。ゲームではそういう敵は倒すのが大変だった。
「かなり高度な魔法になるんだ。使える人もかなり少ない。多分、天使とか悪魔の血筋じゃないと難しいと思う」
フェルの話が当たってるならブラックと呼ばれたあの人は悪魔の血筋の人の人になる。
「ただ、ブラックを倒すのはかなり厄介だよ。あいつはある日騎士団に来てあっという間に騎士団1の魔法使いになってる。そこに存在を消す魔法があってかなり厄介だ。直ぐに倒せる相手じゃない。ひとまず、リアとミルラ、アルトと父上に伝えて、作戦を考えよう」
「そうだね」
とても怖い敵だけど、みんなの力があれば何とかなると思う。
だってゲームって必ず仲間の力で解決するから...
彼は騎士団の中にいる。しかし顔などを変える高度な魔法を使っているため行方が分からない。
その為、フェルは表向き、通常の騎士の仕事をし、そして不審な動きをするものを見分けるという方法を使うという。特にリアに対する不審な動きがあるものがヘムトの可能性はかなりあるとか……
「とりあえずルナは僕と一緒に行動だよ。表向きは魔法の勉強だという事にしてるから怪しまれることも無いからね」
「わかった」
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「どうしてわかったの?僕分からなかった」
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「僕に気付かれずにルナの背後に現れた。僕はあの時、人の魔力の異変が分かるように、魔力感知の魔法を発動してたんだ。それを掻い潜るやつは、存在を消す魔法が使えることなんだ」
「そんな魔法あるの?」
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「かなり高度な魔法になるんだ。使える人もかなり少ない。多分、天使とか悪魔の血筋じゃないと難しいと思う」
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「そうだね」
とても怖い敵だけど、みんなの力があれば何とかなると思う。
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