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絆の話
オリジナル sideフェル
しおりを挟むリアとの話が終わり、ルナをリアに任せて僕は父上の元に向かう。
そして訳を話したら直ぐに父上はリアの叔父を調べてくれることになった。
けどまさかこんなストーリーが入って来るとは思わなかった。
これはゲームにはない話だ。だから攻略方法も分からない。
多分、僕がルナを選んだからだ。
フェアリースクイズのストーリはフェルがアクアを選ぶ物語
どうやってもルナを選ぶルートなんてないし、僕達は14歳
多分今頃のフェルはゲーム内だとアクアと婚約してるしルナは発作の苦しみに耐えてる。
だから全く違うストーリーになってる。
言わばこの世界オリジナルのストーリー
だからこの出来事もオリジナルの話だと思う。
「ルナが幸せならそれでいいんだけどね」
小さく呟き、僕は部屋に戻る。
「フェル」
「どうしたの、リア」
部屋に入るとリアが人差し指を口を当てた。
シーという格好だ。
何かと思い近づくとルナとノルンが一緒にベッドで眠ってる。
ノルンは体は透けてるけど、並んで眠っていて可愛い。
「可愛いだろ?ルナが寝たらノルンも現れて寝てしまったんだ」
「こう見たら二人は同じぐらいの背丈なんだね」
「言われてみればそうだな」
ノルンは14歳だから僕らと同い年だ。けどルナもノルンも幼くみえる。
「ノルンは不治の病あるの?」
「ないな。ただ憑依型のやつは一定年齢から体の成長が止まるんだ。ノルンは11の時に拐われたがその時には成長はほとんど止まってた」
「だから幼いのか…」
「不治の病があるやつもそうだろ?体が成長しない。ミルラなんていい例だ」
確かにミルラも幼い。
「しかし、ルナはその不治の病組でも一番幼いな。ノルンより幼くないか?」
「そうかな?まぁ育った環境もあるかも……森の中にいたから」
「人と会わなかったのか?」
「うん。会うとしたら僕ぐらいだったし…」
「それは中々だな……」
だから幼くても仕方ない。
「リア。父上が叔父さんの家を今調べてる。ただ貴族だから隠し方も上手いだろうって」
「そうだろうな。協力ありがとう…感謝してる」
「いいよ。騎士としての当たり前だから。それにルナも納得してるし」
それに二人を放って置くことは出来なかった。
リアは良い騎士だ。それにノルンとは幸せになって貰いたい。
「けどさ、なんでノルンの体なんて欲しがるわけ?」
「いや、叔父が欲しいのはノルン自体だ。ノルンの憑依型の力を研究したいんだろうな」
「憑依型か……」
僕ら魔法使いは主に二種類に分けられる。
攻撃型とサポート型だ。
攻撃型は名の通り剣などに魔法を付与したり攻撃魔法主体。
サポート型は枝分かれしていて、人を強化するのが得意な強化型。
守る力が強い防御型
そして、ノルンみたいな憑依型に分かれている。
ただ、攻撃型の魔法使いがサポート魔法も使えるし、サポート型の子も攻撃魔法が使える。
ただ得意な分野ってだけの分け方。
「憑依型って剣に宿るんだよね?」
「ああ。憑依型の子の力は契約によって初めてその力を発揮するんだ。フェルも剣にキスをするだろ?」
「するけどあれは力の解放だよ。大体がそうでしょ?」
「それと同じだよ。キスにより俺はノルンの力を借りられるんだ」
それは中々にロマンティックだと思う。
「愛がリアを強くするわけか……」
「そ、そうとも言えるな」
リアの顔が赤い。騎士団1の体格の持ち主がまさかそんな反応するなんて驚きだ。
そういやルナってリアの年齢かなり高く見てそう。
実はリアは17歳だ。
180以上身長があるから体格から二十歳には見えるけど違う。
「おい、フェル」
「なに?ぁ...」
いつの間にかベッドのルナとノルンが抱き合って眠っていた。
なんとも可愛い光景だ。
「なぁ、フェル。お前はルナを守れよ。俺みたいにはするな」
「分かってる。剣にも誓ってるよ」
僕は腰に指してる剣を触る。
「まぁ副団長だから心配してないけどな..」
そして僕らは二人が目覚めるまで、騎士団の仕事の中の書類整理に勤しむことにしたのだった。
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