森の王は何を思う？

第二章 〜災厄の化身〜

ゴロッソル戦士国の崩壊 その３

～～国境沿い～～


　将軍の指示により、ロミア帝国のSS級2人が動き出した。


「炎魔法　紅蓮グレン竜巻」


「金棒魔法　金棒達磨ダルマ」


　その瞬間、炎の竜巻と巨大な金棒が出現し、あっという間にその場の敵兵が殲滅されていった。そこにロミア帝国兵が雪崩れ込み、ゴロッソル戦士国の前線は崩壊したのである。


　一方、ゴロッソル戦士国のSS級、「剣帝」サルドは方向を間違えるという致命的なミスを犯し、東方向に向かっているのであった。



「ふむ、やはりSS級は頼りになるな」


「ガラムル将軍、次はどうするんだ？」


「これは、「鬼神」ショウテイ殿、先程はありがとうございました。次は、魔物教とかいう奴らを叩きのめしたいのですが、まずは、ゴロッソルの息の根を止めたいと思います。」


「つまり、王都に侵攻するのか？」


「そうでございます。」


「それはいいですね。なら早く動きましょうか。」


「そうですな。「炎雷」キュリティー殿。では、全軍に通達する！これより王都に進軍する！馬鹿なゴロッソルの息の根を止めてやるのだ！！」


「「おおー！！」」


　これにより、ロミア帝国の軍隊の次なる目標は、ゴロッソル戦士国の王都スレイアルの占領になったのである。


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～～ゴロッソル戦士国　王宮～～


「なに？！あの馬鹿が東に向かっただと！今すぐ西に連れていくようにしろ！」


「はは！」


　はあ～～～それにしてもあいつの方向音痴はどうにかならないのか。あれで400年は生きているというのが未だに信じられん。


　もう1人のSS級も準備させとくか。


　最近は、魔物教の独立が宣言されたからなあ～～。報告によると、周辺都市が次々と陥落されているという報告が届いているな。


　最悪の事態も想定しておくべきか。


「おい、そこのお前」


「はい！なんでしょうか！」


「執務室に戻る。これより、緊急事態以外は執務室に入れるな」


「かしこまりました。」


　絶対に魔物教にだけは我が首とこの国は渡さん。たとえ、どんな屈辱な目に遭ってもな。


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今回はここまでです

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　さて、今回はロミア帝国が国境を突破したところです。次回は、エジスがメインになってくると思いますのでどうぞお楽しみください。