森の王は何を思う？

第二章 〜災厄の化身〜

ゴロッソル戦士国の崩壊 その2

～～コルニア～～


　魔物教に占領されたコルニアでは魔物教による、他宗教に対する処刑が止まらなかった。


　その理由としては、魔物教を認める宗教が居なかった為であった。それにより、魔物教は、魔物教を認めない宗教を異端と認定し、改宗しない人を処刑していった。


　まず、最初に処刑されたのは他宗教の神官や司教などの神に仕える者たちであった。


　木に縛り付けられた異端認定された人達は、そのまま火炙りにされた。火炙りにされた人達の悲鳴は街中に響き渡り、聞いた人達は次々と改宗していくのだった。


　一部の熱心な信者は最後まで改宗せずに、火炙りにされるか、街中で密かに隠れ住んでいるのであった。


　そんな中、魔物教の創始者エリックはある宣言をした。


「我こそは、魔物教の創始者である魔皇エリックである。我々魔物教は、この街を魔都とし、クリムゾン魔神国を建国する事をここに宣言する」


　この宣言により、新たな独立国が生まれ、周辺国に衝撃をもたらし、魔皇エリックは魔物を迫害するゴロッソル戦士国に対し、正式な宣戦を布告した。


　そして、周辺都市に対する攻撃をこれから開始することにしたのである。



～ロミア帝国とゴロッソル戦士国の国境～


「何！？魔物教が国を興しただと！これから皇帝の物になるであろう土地に国を興すなど言語同断！！すぐさまゴロッソルの馬鹿どもを潰して、魔物教を殺戮しにいくのだ！」


「「はは。」」


　ロミア帝国の将軍ガラムルはイラついた様子を見せていた。その理由としては、魔物教による国の建国の件もあったが、それ以上に、ゴロッソル戦士国の抵抗が強く中々国境を突破出来ない事にあった。



「ガラムル殿、やはりここは我々SS級の2人を投入した方がいいのでは？諜報部によりますと、ゴロッソルはSS級を1人派遣してくるそうなので今のうちに相手の軍を突破した方がよろしいかと」



「確かにそうだな。ならあの2人に伝令を出せ。好きなようにやれと伝えるだけで良い」


「はは、かしこまりました」


　ふう～これでひとまずは国境を突破できるか。後は、相手のSS級が誰が出てくるかだな。まぁ誰が出てきてもあの2人に敵うとは思えんが。

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今回はここまでです。

2日ぶりの投稿になってしまいました。

今回から本格的な戦争の始まりです。魔皇エリックは、エジスの事です。