転生したら魔王だった

零真央

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エルフっ子の血みどろパーティ

血みどろパーティその2っ!

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晴れて俺達3人は血みどろパーティに参加することになった。
あたらしい風というのはこうゆうことなのだろうか。
俺達が入ってきたことにより騒いでいた猛獣や、魔神の動きが止まった。
品定めされてると思うほどの痛い視線。突き刺さる事はないけれど
耐えきれるか心配になった時
「これは、負けたら死ですよ。勇之助さん」 
と、いつものようにアッシュは話しかけて来てくれる。流石右腕頼りにしてんよ。
「はぁー、こんな危険なところ一ヶ月も走れるかなー心配だわ」
と、言えば後ろで目をキラキラとさせているカゲロウと目が合う。
「じゃあさ、おれにも責任はあるし、一番目は任せてよ!」
一応責任って思ってんのね。

「カゲロウ、責任って言葉知ってたんだー意外」

俺にししと、笑いながら言う

「うん、じやあまかせるけどーやばそうだったらアッシュ加勢してあげてー」

「わかりました!さあ!カゲロウ!行って来てください!」

「わかったー!見ててよ勇之助!新鮮な生肉もってくるから!」

生肉はいらねぇー


そんな気軽なやり取り。


まあ、魔人、魔獣、猛獣には癪に障ったようで
色んな場所から発せられた殺気はなかなかの物。

一気に攻められたら負けてしまうかもしれない…けれど一つの固体ならばカゲロウ1人で大丈夫だろう。
それに、そんな頭を使うような連中には見えないし。



「アッシュ、お前さビニールシート持ってる?」
勇之助は、次に来る災難の為の準備をし出した。
「ここに」
アッシュの懐から綺麗に折り畳んだビニールシートが出て来た。青いやつである。

「多分この後血みどろ合戦始まるだろうから被っとくか上に避難するかって思って、ってアッシュなにその目。あ、血みどろって言ったから参加したいとかいいださないでよ?」

「カゲロウがやばそうだったら加勢していいと言ったじゃないですか。それまでは上で見てますよ。」
ぶぅと頬をハムスターのように膨らませる
これがリリナだったらとてつもなく愛らしいだろう
「じゃ、俺は上で見物してっから参加したいなら参加してこい。くれぐれも味方を殺すなよ」
少し低い声で注意をする。

「だっ!カゲロウは殺しませんよ!」

「本当にか?ちゃんと、目を見て答えろ」
アッシュは狂気を纏うと手が付けられなくなる。カゲロウまで巻き込まれるのは困るだから、ちゃんと命令をする。
「はい、私アッシュは味方には攻撃は致しません」
今日は大丈夫そうだと、確認をしてから送り出す。
「はい、じゃ。頑張ってこい」

その言葉に反応してアッシュがウサギのようにピョンと飛び跳ねる。お前さんそんな脚力の持ち主だったっけ?
「新鮮な生肉もってきますねー」

だから、生肉いらねぇから!


2人は意気揚々と向かって行く。俺はブルーシートを被り二階の窓辺に腰を下ろした。

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