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白の騎士団【神風】
【神風ロゼット】
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ナッシュお兄様ならぬ、お姉様の膝下で彼女達もまた訓練という名の農作業をしていた。
なんとも、似合っている。アイシャに至っては虫を鷲掴みにするほど野生化している。本性が出て来たようだった。
アオヤギは黙々と人参を収穫していっているし、リリナはゆっくりだが、キャベツを1つ1つ収穫している。
「みんな~?そろそろ休憩しましょう」
その一言に3人の動きはピタッと止まり、
1分1秒無駄のない走りでナッシュの周りに集まった。
ナッシュは計っていたストップウォッチを手にし
「はい。今日は合格」にっこりと笑いながら彼女は言う。
ぽんぽんぽーんと彼女達の手の甲にスタンプをつけていく。
「じゃ、後片付けはわたしがやっとくから食堂行って来なさい。昨日から何も食べていないでしょ?」
そうなのだ。彼女達は1日目の農作業において時間厳守という壁がある事に昨日気付いたようで、昨日は全員がナッシュの場所に集まるまでに、約5分のロスを生んでしまった。その事により、彼女達は夕飯抜きという、代償を払う事になってしまった。
ナッシュの合格のスタンプが無ければ、美味しいご飯も、暖かい寝床も ないのだから。
「よっしゃー食堂行くぞー」
アイシャが先頭に
アオヤギ、リリナが 足音を立てないように ササササッと
畑を後にした。
「1日目くらいは本当は甘くしたいんだけど、それじゃあ教育にはならないからねぇ」
きっと今頃、食堂に駆け込んでるはずね
ふふっと、野太いお声が畑に響いた
神風ロゼットの食堂では 新人3人が駆け込んで来たと話題になっていた。
新人の時皆んなが通るこの道。
よく、耐えたわねっ
頑張るのよっ!
はいこれ、食べて!
食事を作ってくれるメイド達から3人は食事を感謝して受け取る。
「2人ともー、ここで食べましょう」
リリナがテーブルを確保し、
アオヤギと、アイシャが食事を持ってくる。
3人は席に着き、
大きな声で、人目を気にせず
「いただきます!!!」
と、手を合わせた。
バクバク、もしゃもしゃ、ガツガツ!こんな時にお淑やかになんて事出来ない。三大欲求の食用を抑えることなんてできるか!
「生きかえったぁー、んもー。このシチュー美味しいー」
「この、ミートソースも美味しい」
「ちょっ!2人ともお肉食べなよ!やっばいくらい美味しいんだから!」
「アオヤギ、がっつきすぎー」
「アイシャだって、取りすぎでしょそれ!」
「2人とも必死すぎー」
「リリナには言われたくない」
「ひどー」
あはははっ
と言う3人の笑い声が
食堂をより一層和やかな暖かい雰囲気にしていった。彼女達はその事には気付いてはいないようだったけど。
翌日ナッシュから農作業以外の訓練があると聞かされアイシャ、リリナ、アオヤギは安堵した。
ずっと農作業かと思ってからだ。
なんとも、似合っている。アイシャに至っては虫を鷲掴みにするほど野生化している。本性が出て来たようだった。
アオヤギは黙々と人参を収穫していっているし、リリナはゆっくりだが、キャベツを1つ1つ収穫している。
「みんな~?そろそろ休憩しましょう」
その一言に3人の動きはピタッと止まり、
1分1秒無駄のない走りでナッシュの周りに集まった。
ナッシュは計っていたストップウォッチを手にし
「はい。今日は合格」にっこりと笑いながら彼女は言う。
ぽんぽんぽーんと彼女達の手の甲にスタンプをつけていく。
「じゃ、後片付けはわたしがやっとくから食堂行って来なさい。昨日から何も食べていないでしょ?」
そうなのだ。彼女達は1日目の農作業において時間厳守という壁がある事に昨日気付いたようで、昨日は全員がナッシュの場所に集まるまでに、約5分のロスを生んでしまった。その事により、彼女達は夕飯抜きという、代償を払う事になってしまった。
ナッシュの合格のスタンプが無ければ、美味しいご飯も、暖かい寝床も ないのだから。
「よっしゃー食堂行くぞー」
アイシャが先頭に
アオヤギ、リリナが 足音を立てないように ササササッと
畑を後にした。
「1日目くらいは本当は甘くしたいんだけど、それじゃあ教育にはならないからねぇ」
きっと今頃、食堂に駆け込んでるはずね
ふふっと、野太いお声が畑に響いた
神風ロゼットの食堂では 新人3人が駆け込んで来たと話題になっていた。
新人の時皆んなが通るこの道。
よく、耐えたわねっ
頑張るのよっ!
はいこれ、食べて!
食事を作ってくれるメイド達から3人は食事を感謝して受け取る。
「2人ともー、ここで食べましょう」
リリナがテーブルを確保し、
アオヤギと、アイシャが食事を持ってくる。
3人は席に着き、
大きな声で、人目を気にせず
「いただきます!!!」
と、手を合わせた。
バクバク、もしゃもしゃ、ガツガツ!こんな時にお淑やかになんて事出来ない。三大欲求の食用を抑えることなんてできるか!
「生きかえったぁー、んもー。このシチュー美味しいー」
「この、ミートソースも美味しい」
「ちょっ!2人ともお肉食べなよ!やっばいくらい美味しいんだから!」
「アオヤギ、がっつきすぎー」
「アイシャだって、取りすぎでしょそれ!」
「2人とも必死すぎー」
「リリナには言われたくない」
「ひどー」
あはははっ
と言う3人の笑い声が
食堂をより一層和やかな暖かい雰囲気にしていった。彼女達はその事には気付いてはいないようだったけど。
翌日ナッシュから農作業以外の訓練があると聞かされアイシャ、リリナ、アオヤギは安堵した。
ずっと農作業かと思ってからだ。
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