転生したら魔王だった

零真央

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異世界と俺

聖騎士試験と俺 2

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あの、魔獣。マジで使えると確信した。あの時、『他の試験者きたらさ魔獣らしく脅かしてよ。ちょっと反応調査したいからさ』と、言ったのは確か。
それがどうだろうか、この予想を上回る結果になった。
参加人数半分って、中々。

もうそろそろ、試験の時間も終わる。

あと、数時間で。

森の方に目を向けると 

身長160 位の少年が 息を切らしながら 青ざめながら 試験官の所に走っていくのを目にした。

試験官は、淡々と

「カントリーサイドの、アッシュ・ヴィルアルだな、山菜は 一応持ってると、状態は まあまあ、
よし、合格だ、お疲れ様。」


少年が持っていた山菜はやや水分を失って 枯れてしまっていた。

そのくらい、山菜を取るのに苦労し、早く帰りたい一心で強く根をつかんでいたのだろう。
なんて、健気!勇之助は自然と少年の近くまで来ていた。

勇之助が少年の近くに来ると 試験官のは気を使ってか 何処かへと行ってしまった。こちらとしては好都合なのだが、

合格と、言われ ホッとしている少年に 勇之助は声をかけた。


「合格おめでとう、その山菜ちょっと見せてもらえる?」


背後からいきなり声をかけられた者だから 少年は 

「ひょわ!?え?ぼ、僕に話しかけてます?」


「うん。君しかいないと思うけど」

なんだろう、この子 

「あれ?さっきまでいた試験官の方居ないし、あ、山菜ですよね」

と、ちょっと萎れた山菜を見せてくれた。

「枯れたらこうなるのか」

?頭にそのマークが実際あるんじゃないかってくらいの ハテナ顔。

「あ、ごめん。ほらこの山菜って綺麗な状態はこうだけど枯れたらこうなるんだなぁって思っただけなんだ。見せてくれてありがとね。
そうだ、俺 勇之助!よろしくな!」


「あ、はい。よろしくお願いします。僕はカントリーサイドから来ました、えっとアッシュ・ヴィルアルと言います。気兼ねなくアッシュとお呼び下さい」


敬語か、悪くない。でも、


「よろしくな!アッシュ!あんまり堅苦しくしなくてもいいぞ!」

「え、でも目上の人には敬語でってババ様が」

「じゃあ、俺以外の目上の人には敬語で、俺には普通にしゃべれ」

「ど、努力します、勇之助さん」

おぅ、

「所で、アッシュは1人で来たのか?」


「友達と、来てましたが 僕以外魔獣の餌食になりました、まあ友達と申してましたが、友達ではないので!」

はい。ドスの効いた笑顔 ありがとうございます!

「と、いうと?」


興味が湧いたので聞いてみた。

「僕、ガルアナ卿のお屋敷で 術者というか、住み込みで働いていて、ガルアナ卿の三男が聖騎士試験にうけるから1人じゃ心配だから 僕もみたいな、感じで来たんで
元々好きじゃないんであのボンクラ息子なんて、だから、置いてきゃいました」


と、

「そっかー!アッシュって、強いなー」

心が


「もー、勇之助さん褒めても何もないですよぉ~」


褒めてはいない。決して



魔獣の餌食ですよぉ~~と言っていたが、実際 あいつは 人を喰らうやつではないから 多分 遊び相手としての餌食だろうな。

最後に戻って来た者達はみんなゲソってしていたが、ちゃんとしっかりと山菜を(枯れてる)持っていて、なんとか合格していた。

その中にアッシュが置いて来た
ガルアナ卿のバカ息子もいたらしい。



★アッシュ・ヴィルアル (15)
身長160 体重 55 やや、細め。
髪の色 栗色 目の色 蒼色 髪型
やや、長髪。後ろで1つに結んである。
やや、腹黒。しかし、打ち解けたら従順。
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