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何かが変わる。.2.
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夢を見ていた。
幼い頃の夢。僕の誕生日。
「みことたんじょうびおめでとう!」
お母さんが運んできたケーキを目の前に海斗と僕は目を輝かせていた。
「ありがとうっ」
「これからもずっとともだちでいようね!」
「……、……んぅ…?」
目が覚めた。
寝ぼけ眼で部屋を見渡す。
海斗がいない…。一階に居るのかな。
……海斗…。…………海斗?
「~~~~~~~~~~っっっ!!!」
ぼぼぼ、ぼ僕、か、海斗にききキスされたっっ!
顔が真っ赤になって、ない腹筋を使って上半身を跳ね起こす。
『好きだよ。』
……ふああああああああああああああああああ
あ、あ、あああありえない!!!
だだだって、僕、男だしっいいところなんもないしっ…ってそこじゃない!!
「……男好きになったら駄目なのかよ。」
ドアに呆れ顔の海斗が立っていた。
顔にこれでもかというぐらい熱が集まる。
「ふあっっ!?かかか海斗……っなん、なんで」
「口に出てたぞ。」
「ぅ……だ…だってそうだよ……。」
膝を引き寄せ、顔半分を隠す。……あ、僕ベッドに寝かされてたんだ。
「……俺のこと嫌いなの?」
海斗がベッドに座る。
「!?嫌いじゃないよっ!!」
「はは。ありがとう。
俺も好きだよ。恋愛の方で。」
「~~~っつ」
ニヤリとされた。ううっ海斗優しいけど意地悪だっ。
「……仕方ないじゃん?好きになってしまったんだから。
…俺にだって分かんねぇよ。」
天井を見上げて言う。
ふぅー……と長い息を吐いている。
そんな海斗がいつもの完璧な海斗と違って見えて、なんとなく肩をポンポン叩く。
「……普通、そこは頭だろ。」
「っ!う上向いてるんだもんっ!」
手を捕まれた。
「やっぱ可愛いな。」
口に引き寄せられて、
「あーあ。食べちゃいたい。」
手のひらにキスをし始めた。
「か…海斗っ」
「ん~?」
角度を変えたり、たまに手の甲にしたり。
手から海斗の唇の感触が伝わる。
「やめて…。」こわい。僕のなにかが変わりそうでこわい。
「……やだ。」
手に唇とは違うモノが這った。
圧倒的に生温かくて、濡れてる。……舌。
「海斗……っ」
「……はぁ……っ」
いつでも手を引っ込めるのに力が入らない。
「……んん……っ……」
……だめだ…。キモチイイ……。
海斗が夢中で僕の手を弄ぶ。
僕の手はもう海斗の唾液でぬれている。
時折、下品に音をたてている。
息が荒くなってくる。
背中もぞわぞわしてきた。
「はあ……はあ……かい、とぉ…もう、やめ…て…っ」
海斗が舐めるのをやめた。
「……やめてって言うわりには、」
「勃ってるけど?」
……え
「そんなエロい顔して、誘ってんの。自分、分かる?」
幼い頃の夢。僕の誕生日。
「みことたんじょうびおめでとう!」
お母さんが運んできたケーキを目の前に海斗と僕は目を輝かせていた。
「ありがとうっ」
「これからもずっとともだちでいようね!」
「……、……んぅ…?」
目が覚めた。
寝ぼけ眼で部屋を見渡す。
海斗がいない…。一階に居るのかな。
……海斗…。…………海斗?
「~~~~~~~~~~っっっ!!!」
ぼぼぼ、ぼ僕、か、海斗にききキスされたっっ!
顔が真っ赤になって、ない腹筋を使って上半身を跳ね起こす。
『好きだよ。』
……ふああああああああああああああああああ
あ、あ、あああありえない!!!
だだだって、僕、男だしっいいところなんもないしっ…ってそこじゃない!!
「……男好きになったら駄目なのかよ。」
ドアに呆れ顔の海斗が立っていた。
顔にこれでもかというぐらい熱が集まる。
「ふあっっ!?かかか海斗……っなん、なんで」
「口に出てたぞ。」
「ぅ……だ…だってそうだよ……。」
膝を引き寄せ、顔半分を隠す。……あ、僕ベッドに寝かされてたんだ。
「……俺のこと嫌いなの?」
海斗がベッドに座る。
「!?嫌いじゃないよっ!!」
「はは。ありがとう。
俺も好きだよ。恋愛の方で。」
「~~~っつ」
ニヤリとされた。ううっ海斗優しいけど意地悪だっ。
「……仕方ないじゃん?好きになってしまったんだから。
…俺にだって分かんねぇよ。」
天井を見上げて言う。
ふぅー……と長い息を吐いている。
そんな海斗がいつもの完璧な海斗と違って見えて、なんとなく肩をポンポン叩く。
「……普通、そこは頭だろ。」
「っ!う上向いてるんだもんっ!」
手を捕まれた。
「やっぱ可愛いな。」
口に引き寄せられて、
「あーあ。食べちゃいたい。」
手のひらにキスをし始めた。
「か…海斗っ」
「ん~?」
角度を変えたり、たまに手の甲にしたり。
手から海斗の唇の感触が伝わる。
「やめて…。」こわい。僕のなにかが変わりそうでこわい。
「……やだ。」
手に唇とは違うモノが這った。
圧倒的に生温かくて、濡れてる。……舌。
「海斗……っ」
「……はぁ……っ」
いつでも手を引っ込めるのに力が入らない。
「……んん……っ……」
……だめだ…。キモチイイ……。
海斗が夢中で僕の手を弄ぶ。
僕の手はもう海斗の唾液でぬれている。
時折、下品に音をたてている。
息が荒くなってくる。
背中もぞわぞわしてきた。
「はあ……はあ……かい、とぉ…もう、やめ…て…っ」
海斗が舐めるのをやめた。
「……やめてって言うわりには、」
「勃ってるけど?」
……え
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