物置小屋

１人向け・イベント系

赤服のお仕事(クリスマス)​

…はあ。最近の家、煙突少なすぎだろ。
物騒なこともあって、街中警戒態勢だし、戸締まりもしっかりされてるから届けるの難しいし。
けど、こんな量をひとりで届けてたなんてやっぱりおじいちゃんはすごいな。
…さて。そろそろ帰る、か…やばい。
よ、良い子は寝る時間だよ。俺、あ、僕についてきたらみんな心配するから、早く家の中に戻るんだ。
大人たちを起こしちゃ駄目だ。疲れているんだし、それに…この夢から覚めてしまうよ。
ここは君の夢の世界。だからきっと、今見たものも綺麗さっぱり忘れるさ。
申し訳ないんだけど、次の家に行かなければならないんだ。
クッキーと牛乳…これ、いただいていいの？ありがとう。
質問？僕に答えられることならどうぞ。
たしかに仕事は大変だけど、やめたいって思ったことはないな。
子どもたちの笑顔がいっぱいの世界の方が幸せだと思うんだ。
僕は、そのためにできることをしているだけだよ。
こんなふうに素敵なおもてなしもしてもらえるしね。
…眠くなった？おやすみ。暖かくして寝るんだよ。


よかった…夢だと思ってくれたみたいだ。
ありがとうって言われるの、やっぱりいいな。
まだ見習いだけど頑張ろう。
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サンタクロースの話にしました。