物置小屋

１人向け・慰め系

無音の叫び(闇系)

あいつ、こんな時間に出掛けたのか？玄関の鍵も開きっぱなしだし…これ、まずいやつだよな？
早く探さないと。


やっと見つけた。何やってるんだよ。その薬、睡眠導入剤だろ？こんなところで飲んだらまずいんじゃないか？
悪い。ネットの検索履歴を見た。目に入ってきたのが取引サイトみたいだったから、つい調べた。
何を聞いても大丈夫って答えるのを聞いて安心してたんだ。
きっと上手くやれてる、大丈夫だって。…そんなはずないのにな。
おまえが散々人から裏切られてきたのを知ってるのに、それ以上何も知ろうとしなかった。
また裏切られるんじゃないかって感じるはずなのに、そこをちゃんと分かってなかった。
俺は平気だから、困ったときは助けてって言え。
おまえみたいに人の気持ちに敏感じゃないから、言ってくれなきゃ分からない。
今だって、そんなに思い詰めてたことにやっと気づいたくらいなのに…本当にごめん。
俺はおまえに笑ってほしくて、どんなことをしたらいいか考えてた。
けど、ちゃんと言葉にしなかった。…ただ隣で笑っていてくれればいい。
毎日食事と睡眠さえとってくれれば、あとはどんなことをしていてもいい。
おまえがいないと生きていけない。生きる意味がない。
だから、一緒にいてほしい。…これは俺の我儘だけど、聞いてくれるか？
ごめん。泣かせるつもりじゃなかったんだ。
ご飯？俺のために作ってくれるのか？…ありがとう。
おまえのご飯、楽しみにしてる。
とにかく今は帰ろう。今日は結構暖かいな。
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なかなか言えない言葉の話にしました。