物置小屋

１人向け・慰め系

優しさに溶かされて(保健室の番人)

おはよう。…今日も顔色が悪いね。
何があったか、言える範囲で話してみて。
それは…運がなかった、なんて言葉じゃ片づけたくないけどそうとしか言えないな。
よりによって、会いたくなかった人と鉢合わせるなんて…。
だけど、君が後ろ向きになる必要はない。
たしかに教室には行っていないけど、ここで勉強してテストを受けて単位は足りてる。
この学校のルールの範囲で自由にやっているだけなのに、とやかく言われる筋合いはないはずだよ。
…君に苦しい思いをさせた存在が、どうしてそんな酷い言葉をぶつけられるのか理解できない。
…いや、多分理解しなくていいんだ。
残念ながら、分かりあえない人間というのが一定数いる。
ただの保健室の先生がこんなことを言ったら駄目なんだろうけど、平気で他人を傷つける人間と無理に仲良くする必要はない。
多分、君の心は君が思っているよりずっと脆くて…そういう人たちと関わっていたら簡単に壊れてしまう。
他人を思いやれる優しい世界ならいいのにね。
…時々、僕もそんなことを考えるよ。
他人を傷つけ貶める人間は多い。
だけど、誰も味方がいないなんて思わないでほしい。
僕は君の味方でありたいって思ってる。
これからも辛いことがあったときは頼ってほしい。できるだけのことはするから。
別に、これくらい普通だよ。…これでも食べて嫌なこと全部吹き飛ばして。
他の人には内緒だよ？…まあ、喉の調子を良くするという意味もこめて。
はちみつのど飴が溶ける頃には、痛みが和らいでいるといいね。
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保健室の番人シリーズにしました。