物置小屋

１人向け・看病系

隠した一夜(二側歩行)

ただいま。…あら、まだ起きてたの？先に寝てていいって言ったのに…。
大丈夫よ、ちょっと酔っちゃっただけだから。
あなたが一緒にいてくれたら、少しは早く酔いが覚めそうよ。
だって、最近ふたりでいられる時間が少なかったから…。あたしだって、一緒にいてほしいって思うことはあるのよ。
ずっと忙しそうにしてたっていうのもあるけど、一生懸命なあなたも好きだから…。
もしかして、嘘っぽく聞こえた？…だったら、もっとこっちに来い。
これでもまだ疑ってるのか？…俺は、おまえとゆっくりできるのを楽しみにしてたのに。
分かってても気に食わない。…というより、もやもやする。
道案内してただけなんだろうけど、知らない男にあんな可愛い笑顔を見せたと思ったら嫌だ。
…特に、おまえ不足で死にそうな俺には猛毒だった。
もっと離れてほしい？…嫌だ。そうしたらまたどっか行くだろ？
だったらこのまま離さない。
今夜はくっつかせて。…おまえが近くにいるって感じたいから。


おはよう…あら？どうしてそんなに照れているの？
もしかしてあたし、何か変なことした？
呑みすぎたのか全然覚えてなくて…ちょっと待って。
髪、はねてるわよ。これでよし。
あたしの可愛い恋人には、笑っていてほしいもの。
…これからも俺の側で、な。
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二側歩行シリーズにしてみました。