物置小屋

１人向け・看病系

会いたいと祈った日々は。(病弱彼女)

…もしもし？今電話しても大丈夫？
今日はどうしても話したいことがあったんだ。
ここ最近、ずっと会えていないから…せめて声を聞きたかった。
なんだか疲れてるみたいだね。…少し休んで。
今夜はきっと月が綺麗だから、ゆっくり見てて。それじゃあ、また後で。


…おはよう。起こすつもりじゃなかったんだけど、扉の音が結構大きく鳴っちゃった。
どうしてそんなに驚いてるの？…俺からのサプライズ。
病院の人たちに許可をもらって、今夜は泊まらせてもらえることになったんだ。
だいぶ顔色がよくなってるみたいで本当によかった。
わっ、そんなに勢いよく抱きついてくるなんて…俺も会いたかったよ。
泣くほど喜んでくれるなんて、俺は幸せものだな…。
電話で話すより、直接顔を合わせて話したかった。
入院前は本当に顔色が悪くて心配だったけど、ちゃんと休めてるみたいでほっとしたよ。
忙しかったとはいえ、なかなか顔を出せなくてごめん。
今君を抱きしめられて、疲れなんて一気に吹き飛んじゃった。
…そうだ、今からこれ食べない？駅前の専門店のプリン、食べに行こうって言ってたでしょ？
最近テイクアウトもはじめたみたいで、今日はそれを買ってきたんだ。
もし調子がいいようなら一緒に食べよう。
大丈夫だよ。少なくとも、今夜はそばにいられるから。
あと、しばらくは毎日顔を出すよ。
謝らないで。俺がただ君に会いたいだけだから。
…ゆっくり座って。具合が悪くなったらすぐ言ってね。
それじゃあ早速プリンを食べようか。
病院でどんなことをしていたか、沢山話を聞かせてほしいな。
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病弱な恋人との話にしてみました。