物置小屋

１人向け・看病系

ゆっくり休めるように(不眠)

こんばんは。お邪魔します。
ごめん。体調悪そうだったから来ちゃった。
何か不安なことがあるのかなって思って…。そうだ、頼まれていたものを持ってきたよ。
ぬいぐるみ、ほつれてたところを直してみたんだ。
プロの人たちみたいにはできないけど、どうかな？
まさかそんなに喜んでもらえるとは思ってなかった。
そういえば、この子がいないと不安になるって言ってたもんね。
昔からの友だちだって言ってたよね？…馬鹿になんてしないよ。
俺も小さい頃からいつも持ち歩いてるものがあるし…。
もしかして、最近眠れてなかったんじゃない？…やっぱり。
突然だけど、今夜泊まっていってもいい？ありがとう。
それじゃあ…おいで。膝枕してあげる。
そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに…ほら、どうぞ。
君が寝るまで俺が持ち歩いてるものの話をしてあげる。
裁縫道具もそうだけど、それ以外の話。
俺はいつもビー玉を持ってるんだ。今もこの小袋の中に入れてる。
あとはこの押し花の栞。他の人からしてみればごみみたいなものかもしれないけど、俺にとっては世界にひとつだけのものなんだ。
…あれ、気づいちゃった？もう覚えてないんじゃないかと思ってた。
そうだよ。この栞は小さい頃君がくれたもの。
落ちこんでる俺を励まそうと色々してくれて、本当に嬉しかった。
そんな優しい君だから好きになったんだ。
…ほら、目を閉じて。また明日でも話せるから、今はゆっくりおやすみ。
隈ができるくらい眠れなかった理由、話してもらえるといいな。
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不眠気味だった様子を察知した恋人がやってくる話にしてみました。