物置小屋

１人向け・看病系

不器用な子守唄(不眠)

おかえり。…なんだか顔色が悪い気がする。
勘違いなら申し訳ないんだけど、もしかしてかなり無理してるんじゃない？
そう？ならいいけど…。それならちょっとつきあってほしいな。
今すぐやりたいことがあるんだ。手伝ってくれる？…ありがとう。それじゃあ、ベッドへ行こうか。

明かり、少し暗くするね。何をしているのかって…君に、俺専用のだきまくらになってもらおうと思ったんだ。
実はここのところまともに寝てなくて…。だから、君も一緒に横になろう？
こんなに近い距離なら、心臓の音も聞こえちゃいそうだね。
…緊張してる？実は俺もちょっとどきどきしてる。
だけど、目が覚めても君がいるんだって思ったらほっとするよ。
今こうやって一緒にいられるのが嬉しくて、ますます寝るのがもったいなくなっちゃいそうだったけど…ふたりで暮らしてるんだって実感できる。
…君は？こういうの、やっぱり変だと思う？
なんだかくすぐったい、か。…やっぱり君は照れ屋さんだね。そのまま目を閉じて。ぐっすり眠れるはずだから。

香袋に背中ぽんぽん、あとはできるだけゆったりしたペースで話しかける…いい子守唄になったみたいでよかった。
ちゃんと寝てないの、知ってたし。もう少ししたら俺も休もうかな。
…恋人の寝顔を独占できるのが嬉しいなんて、やっぱり俺もうかれているみたいだ。
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心配をかけまいとする相手をどうにか寝かしつける話にしてみました。