物置小屋

１人向け・看病系

続きはまた明日(病弱)

…目が覚めた？ここ？俺の家だよ。
遊びに来るって連絡があったからずっと待ってたんだ。
そうしたら、玄関で息苦しそうにしている君を見つけて…倒れたところを運ばせてもらった。
謝らないで。お弁当、わざわざ手作りしてくれたんでしょ？この時期は体調を崩しやすいって言ってたのに、来てくれてありがとう。
だけど、倒れるくらい無理はしてほしくない。
まだ少し熱があるだろうから、そのまま横になってて。
何か食べたいものはある？…分かった。それじゃあプリンとヨーグルト持ってくるね。
…はい、どうぞ。俺は残った方をもらうから、好きな方を選んで。
それじゃあ俺はプリンで。…お弁当、ここで食べてもいい？
ありがとう。わあ、すごく美味しそう。
最近まともにご飯食べてなかったから、本当に嬉しいよ。
それじゃあ、いただきます。…うん、美味しい。
嘘じゃないよ。きっと君が頑張って作ってくれたからだね。
ひとりだとご飯は適当にすませちゃうことが多くて…それも考えたうえで作ってくれたんでしょ？
本当に感謝しかないよ。…ちょっとごめん。
よかった、さっきより熱が下がってるみたい。
今夜はそのまま泊まっていって。心細いなら俺もここで寝るから。
…手、繋いでいようか。そうすればきっと寂しくないよ。
俺のことは気にしなくていいから、ゆっくり休んでね。

…よかった。ぐっすり眠れてるみたいだ。
体が弱いことは知ってたのに、もうちょっと気遣うべきだった。…だけど、久しぶりに会えて嬉しかったな。
ただ、最後の不意打ちは反則。
ありがとう。俺も君のこと、愛してるよ。
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彼のためにご飯を作った病弱彼女の話にしてみました。