物置小屋

１人向け・看病系

酔いしれてしまう夜(二側歩行)

おかえりなさい。…あら、どうしたの？
もしかして、酔っ払ってるとか…。お酒弱いのに、どうして飲んじゃったの？
水と間違えた？もう、うっかりさんなんだから…。
気分が悪いとか、痛いところはない？それなら横になって休んでて。必要なものはあたしが用意するから。
…なあに？そんなにまとわりついてこられたら動けないじゃない…。
かまってくれなくて、寂しい？…へえ、そんなこと思ってたのか。
たしかに最近忙しくしてたからな…。家のことは任せきりになってたし、悪かった。
今日遅くまで出かけてたのも、寂しさを紛らわせたかったのか？
…そういうことは俺に直接言え。コンビニに行くって言ってたのに、やっぱり他に寄る場所ができたなんて言われたら心配になる。
まあ、かまってなかった俺も悪いんだけど。
あと、今度からはちゃんと店名を教えて。じゃないと心配すぎて死んじゃうから。
あたしだってあなたとの時間は大事にしたいし、一緒にいてくれないと困るわ。
抱きしめたまま料理するのは無理だから、少しだけ座ってて。
しじみの味噌汁を作っておくの。好きなときに飲めるでしょ？
……そんなに好き好き言って、後で離してやれなくなっても知らないからな。
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小さい頃、少量ではあったものの水だと思ってお酒を一気に飲んでしまったことがあったので綴ってみました。