物置小屋

１人向け・慰め系

支点(透明フレンド)

…やあ。随分怠そうにしているね。何かあったんだろう？正直に言ってごらん。
笑ったりしないさ。人が真面目に悩み苦しんでいることを笑うなんて、すごく失礼だろう？
…そうか。誰も君自身に目を向けてくれなかったか。
頑張って、頑張って、必死に頑張り続けて…それでも分かってもらえなかったのか。
君のことだからもっと頑張ればと考えているんだろうけれど、残念ながらもっとなんてものは存在しない。
君が限界まで必死にもがいたことを、僕が知っているからだ。
何者にもなれず、他の人間たちから蔑むような目で見られ、苦しみを抱えて歩き続けて…壊れない方が不思議だ。
君はもう充分頑張った。
誰も本当の君を見つけられなかったとしても、僕だけは君自身を見つめると約束しよう。
今の君に必要なのは休息だ。
あれもこれもと欲張らず、疲れたという本心を吐き出していい。
どうせ誰も聞いていないなら、その呟きは零れていないのと同じだ。
ここには僕と君しかいない。
僕が聞いたところで、誰かに話せないだろう？
君は自分の気持ちを隠すのが上手い。僕でさえ見抜けないこともある。
たけど、僕は君にしか認識できないから手助けすらできていない。
今だって、君に選択肢を提示しているだけだ。
何故ありがとうなんて言うんだい？…君は優しいね。
そんなだから放っておけないのかもしれない。
また話を聞くくらいはできるし、囲碁やオセロなんかの相手ならできるからいつでも声をかけてくれ。
…それ以上心を踏み荒らされてしまわないように気をつけて。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
イマジナリーフレンドに近いものを綴ってみた、つもりです。
中性的な話し方にするのに手間取ってしまいました…。