物置小屋

１人向け・看病系

悪夢から連れ出して(タイトルそのままです)

こんばんは。起こしてごめん。…なんだか苦しそうにしてたから、そのまま寝かせておいたらいけないと思ったんだ。
それで、どうかしたの？…たしかに、ここに帰ったのは久しぶりな気がする。
もう来ないんじゃないかと思った？ごめんね、不安にさせて…。
俺の仕事は不定期だから、ここに顔を出せないこともあるんだ。
修理中だったギターも返ってきたし、君さえよければチューニングにつきあってくれない？…ありがとう。
あんまり大きい音は出せないから、適当に弾いてみるね。

…これでよし。どうして拍手してくれたの？
そんなにいい音だった？…自分じゃよく分からないから、落ち着くなんて言ってもらえて嬉しいよ。
眠れないなら、紅茶でも淹れようか？…ああ、ハーブティーがあったはずだから持ってくる。
おまたせ。どうぞ。…そんなに美味しかった？
どうしたの、さっきから不安そうにして…。
…心配しなくても、勝手にいなくなったりしないよ。
それに、君に酷い言葉もぶつけない。
ベッドに入って、目を閉じて。まだ眠れそうにないなら、これをかけてみればいい。
そのオルゴール、大切なものなんだ。
君なら壊さないだろうから貸してあげる。…シャワーを浴びてくるから、君は先にゆっくり休んでて。
きっとオルゴールが、君を悪夢から護ってくれるはずだから。…それじゃあ、おやすみ。

やれやれ。天使みたいなんて言われたら、どう返したらいいか分からない。
…けどまあ、今日も正体がばれなかったからよしとしよう。
いつまで隠し通せるかな。…このまま隠し通していたいと思うのはなんでだろう。
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とても久しぶりに綴ったような気がします。