物置小屋

１人向け・慰め系

束の間の解放(ヴァンパイアハーフ)

なんだか疲れた顔してるね。何かあった？
…ヴァンパイアになる方法？俺は詳しいことは知らないな…。どうしてそんな質問してきたの？
正直に話してくれないなら、いつもより多めに吸っちゃうかも。
…なんて、冗談。だけど、もし俺が純粋なヴァンパイアならそうしてたかもしれない。
半分だから毎日飲まなくても生きていられるし、君と一緒にいられる時間も多い。
ヴァンパイアになりたいって思うような出来事があったの？
…そっか。それは辛かったね。
人間と関わるのが怖い、か…その気持ちはなんとなく分かる気がする。
俺も未だにどう関わっていいか分からないときがあるから…。
だけど、同じ種族同士でも分かりあえないのは悲しいね。
ましてや一方の意見を全否定するなんて…酷い。
俺には君をヴァンパイアにすることはできないけど、いっときの甘い夢を見せることならできる。
ハーフだからなのか、俺自身が持ってた力なのかは分からない。
…ちょっとごめんね。痛くない？
いつもより少し強めに噛んだから、もう体が怠くなってきたんじゃない？
大丈夫だからもう休んで。
起きたら少しは気が楽になってるはずだから。
心配しなくても、ちゃんと朝まで隣にいるよ。
寝ちゃってるだろうけど…今は君を癒す方法を思いつかない。
少しでも苦しみから解放されて。


…催眠とはちょっと違うだろうけど、やっぱり罪悪感があるな。
だけど、いい夢を見られているならそれでいい。
君を傷つけるものから護ってみせる。
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かなり久しぶりにヴァンパイアハーフの彼で綴ったので、設定がごっちゃになっているかもしれません…。