物置小屋

１人向け・慰め系

軽くしたいもの(タイトルそのままです)

こんばんは。こんな時間にひとりでどうしたの？…そっか、追い出されちゃったんだ。遠慮しないでうちにおいで。
部屋は片づけてあるし、ここからならすぐだから。


そっちの部屋、好きに使ってくれていいから。お茶淹れたから、少し話そう。
…荷物の量が異常なのは、もうあの家に戻りたくないからでしょ？好きなだけここにいて。
自分が恋人と会うからって子どもを追い出すのは絶対おかしい。
だけど、君は小さい頃からそうだったんだよね。大人になってからもそれが変わらない…苦しかったね。
今も辛い気持ちを抑えてるでしょ？本当は泣きたいくらい弱ってるのに、君はいつも我慢して笑ってる。
…恋人相手でも、心開けそうにない？
ごめん、変なこと聞いて。これじゃあまるで君を責めてるみたいだ。
俺はもっと、君に頼られたい。もっと苦しみを分けてほしいんだ。
ふたりで半分こすれば、今より苦しくなくなるかもしれないでしょ？
ナイフみたいに飛んでくる嫌な言葉全部、俺が跳ね返すよ。
これ以上君の心を壊させはしない。誰が相手でもね。
謝らないで。沢山泣いていいんだよ。
ここで泣いても、君のことを怒鳴ったり殴ったりする存在はいないから。

泣きつかれて寝ちゃったな…。腕の痣は蹴られてできたものみたいだ。
きっと、誰にも護ってもらえないまま大人になったんだろうな…。
それなら、俺が護ってみせよう。もう誰にも傷つけさせはしないから安心してね。
…今はただ、ゆっくりおやすみ。
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これから救うと決意した彼の話を綴ってみました。