物置小屋

１人向け・慰め系

たったひとつの拠り所(箱庭)

こんばんは。今日もお疲れ様。
今夜も元気ないみたいだけど、何かあった？…そっか、それは辛かったね。
息をするのも苦しいなんて、かなり心が疲れてしまっているんだね。
俺にできることなんて、こうやって隣にいて話を聞くくらいだけど…それでよければいつでも一緒にいるよ。
今日も朝まではここにいるから、思っていることを沢山吐き出して。
涙も枯れるほど深く傷ついている君を放っておけるはずないでしょ？
誰が何と言おうが、俺は君の味方でいるよ。
辛くて苦しくてどうしようもなくなったら、いつでもここに来て。
俺がいるときはちゃんと話をするから。
…泣いていいんだよ。君の苦しみ全てが分かるとは言えないけど、一緒にいたいんだ。
沢山泣いて、君の気持ちを吐き出して。無理に話せとは言わないけど、どんな事があって苦しくなったのかちゃんと知りたいから。

そんなに謝らないで。涙を我慢しすぎて泣けなかった分、今ここで悲しみが爆発したんでしょ？
それを責めることなんてできないよ。…そろそろ眠くなってきた？
最近冷えてきたから、これでも羽織ってて。毛布があった方がよく眠れるでしょ？…おやすみ。


……またここが現実じゃないって言えなかったな。
だけど、心の拠り所だって思ってくれているなら壊したくない。
現実の君は、今日も睡眠薬を飲んでひとり廃墟の真ん中で眠ってる…なんて言えないよ。
いつかは話さないといけないんだろうけど、どう切り出せばいいんだろう。
…彼女がここ以外の居場所を見つけて、幸せになってくれるといいな。
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箱庭シリーズで綴ってみました。
彼はこの場所が夢の中の箱庭だとなかなか切り出せずにいますが、私が同じ立場ならやはり言えないと思います。