物置小屋

１人向け・慰め系

フリーボックス(箱庭-2)

お疲れ様。なんだか疲れてるみたいだけど、休憩をはさまなくても大丈夫そう？
…今ちょっと無理してるでしょ？見てるとなんとなく分かるよ。
疲れているんだろうとか苦しそうだとか、なんとなくではあるけど感じるんだ。
多分、そんなふうに思えるのは君と一緒にいるからだと思う。
この変化が嫌だとは思わないけど、君のことは前より心配になった。
ずっと独りで走り続けるのって、いくら好きなことでも疲れるんじゃないかなって…やっぱりそうなの？
それじゃあ、少しだけでいいから休んで。
この世界でも疲れはするし、好きが嫌いになることもあるんだと思う。
もう誰にも君の時間は邪魔されないから、もっとゆっくりでいいんだよ。
多分今の君は、現実にいた頃みたいにちょっと追いつめられてる。
焦っているのは、現実に帰りたいから？それならどうして…癖、か。本当に怖いものなんだね。
もう君がここに来て1年以上経つけど、ずっと焦りを消せないまま過ごしてたってことでしょ？
もっとのんびりしてももう怒られないのに、君はいつも急いでる。
早く隠さないと、早くあの人たちから逃れない逃れないとって考えているんだよね。
君のことが分かるようになってきたのは嬉しいな。
どうかしたの？…そっか、いきなり自由って難しいんだね。
僕にはその感覚はあんまり分かってないのかもしれないけど、君が過去の呪縛から解放されればいいなって思うよ。
せめてここでは、君に君らしさを見つけてほしいんだ。
帰りたくないなら、僕は今日も現実へ帰れなんて言わない。望んでくれる限り、一緒にいるよ。
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こうしてふたりの箱庭生活はまだまだ続きます。