物置小屋

１人向け・看病系

側にいたいだけ(記憶障害)

…目が覚めた？まだ無理に起きない方がいいよ。
どこまで覚えてる？…そっか。
取り敢えず何か温かい飲み物を淹れてくるね。

はい、どうぞ。お茶なら飲めそうかなって思ったんだけど…どうかな？喜んでもらえてよかった。
どうかしたの？…分かった。何がおこったのかちゃんと話すよ。
君は日記帳に書かれてあることを無理に思い出そうとして、頭が痛いって話した後意識を失ったんだ。
多分、君がいつもより強く何かを感じた出来事だったんだと思う。
その頁に付箋を貼っておいたから、そこは読まないようにしておいて。
それだけ脳や心にダメージを負うのは、きっと良くないから。
謝らないで。君は俺との想い出を沢山ノートに残してくれてるでしょ？
それを知っているのはほぼ俺だけみたいなもので…それが嬉しいんだ。
だけど、今回みたいに無理矢理思い出そうとするようなことはしないでほしい。
君に負担がかかるのは嫌なんだ。
…思い出せない辛さの全部を理解するのは難しいと思う。
だけど、俺はもっと君を知りたいっていつも思ってるよ。
君が俺を嫌いにならない限り、絶対にこの手を離さないから。
今はもう少し休んで。さっきのでかなりダメージを負ってるはずだから。
…大丈夫。俺はずっと側にいるよ。
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久しぶりに記憶障害の恋人で綴ってみました。
無理矢理記憶を引き出そうとすると意識が飛んでしまうので、恐らく知らない間に忘れてしまっていることもあると思います。