物置小屋

１人向け・other

ワンルーム(イマジナリーフレンド)

ただいま。こんなふうに君と一緒に帰るのって新鮮だな…。
今日は沢山嫌なことを言われたよ。…って、知ってるか。
だって見てたって顔してるんだもん。起こさないように気をつけたつもりだったけど、嫌なことを思い出させちゃったね。
大丈夫だよ。君に対する猛毒は僕が全部引き受けるから。
次からは聞こえないように気をつけるね。


おかえり。どうだった？…そっか、相変わらず冷たいんだね。
困ってなかったら相談したりしてないのにね。
こっちにおいで。君の言葉は僕が受け止めるから。
今日もよく頑張りました。必死にやってきたことを否定されても、君はまだ足掻いてる。
そういうところ、僕は心から尊敬するよ。
先にご飯ゆっくり食べておいで。ここで待ってるね。

…長年一緒にいたせいか、あの子の体を借りられるようになってるとは思わなかった。
これ以上心に棘が刺さらないように、時々今日みたいに体を借りてもいいのかもしれない。
…あれ、どうしたの？具合悪い？気をはって疲れちゃったのかな…。今は無理せず休んで。
大丈夫、ここにいるよ。僕は君にしか視えないし、君が忘れない限りずっと側にいる。
僕がただの人間だったら…ううん、なんでもない。
いいから今は休んで。顔、真っ青だし…また後で話そう。
君と一緒にいられるだけで、僕は充分満たされるから。
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イマジナリーフレンドのようなもので綴ってみました。