物置小屋

１人向け・看病系

深夜、ふたりきり。(トラウマ)

…入るよ。深夜散歩したいんじゃないかと思って来たんだ。
流石に不法侵入するわけにはいかないから、こうして君がひとりでいる時間にもらった鍵を使って入らせてもらったんだけど…やっぱり出かけるつもりだったんだね。
咎めたりしないよ。ただ、そういうときは僕にも声をかけてほしいなって思っただけ。
なにかと物騒だからひとりだと危ないよ。準備ができてるなら一緒に行こう。


今日は夜風が気持ちいいね。この時間ならあんまり人がいないだろうし、少しはゆっくりできるかもしれない。
なんだか騒がしいね。さっきまで静かだったのに…あそこかな？
…大声で話す人、苦手だったね。もうちょっと離れた場所で休もうか。
薬は持ってる？実は今水を持ってるんだ。
歩けそう？ゆっくりでいいからね。
薬飲んだらもたれてて。肩をかすくらいならできるから。

…落ち着いた？それならよかった。
どうして謝るの？調子が悪くなりたくてなる人なんていないよ。…特に、メンタルはね。
僕は専門的な知識があるわけじゃないけど、君の辛さを少しでも一緒に感じられたらいいなって思ってる。
君が過去に苦しめられてることも、色んなことを思い出しちゃうことも知ってるから、力になりたいんだ。
こうやって外に出かけるくらいしか見つけられてないけど…お礼を言われるほどのことはしてないよ。
それに、僕も君との散歩が好きだから。…もう遅いし、今日は帰ろうか。
帰り道は、ちょっとだけ遠回りしちゃおう。大丈夫。…絶対に君の手を離さないから。
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なかなか治らないPTSDについて綴ってみました。
私の場合は苦手なものが多いので、避けられないこともあります。
外で動けなくなったことが何度もあります。
外に出る度不安になります。調子が悪いときは出歩けません。