1,600 / 1,817
1人向け・other
輝く世界(箱庭-2)
しおりを挟む
お待たせ。ご飯できたよ。
今夜は牛すじ煮込みにしてみたんだけど、どうかな?
どういたしまして。僕も食べるね。…いただきます。
さっきぼうっとしてたみたいだったけど、どうかしたの?
嫌なこと…現実のことを思い出してたってこと?
君を責める気なんて全然ないよ。ただ、それだけ残酷だったんだって思うだけ。
ずっとこの終わらない夜を過ごしたいって思うくらい、君の現実は残酷だったんだろうなって…。
僕に人の心みたいなものがあるのは、君のおかげなんだ。
君がいらないと判断したら僕はすぐ消えてしまうけど、君の思いやりやぬくもりが僕を助けてくれてる。
辛い現実に帰れって言わないのも、それを言われてどんな気持ちになるか分かるからなんだ。
君はずっと誰かのために頑張っていた。そのことは僕も知ってるよ。
だから、はじめから不幸という事象が存在しないこの世界では幸せになってほしいって思ってる。
僕は人間じゃないけど、君がここから出たくないなら全力でサポートするよ。
未だにあの理不尽な世界が君を苦しめてるのは嫌だけど、それなら一緒に立ち向かう。
…ねえ。どんなことを考えてたの?
もしかして…悪気がない、毒針みたいな言葉?やっぱりそうなんだ。
相手からすればなんでもないことでも、傷つく人だっているのにね。
特に、頑張ってる君に対して根性とか努力なんて言い出す人間は嫌いだよ。
信用できない、相手の気持ちに入りこみすぎて人づきあいが苦しい…当たってたかな?
良かった。僕も少しずつ心が分かるようになったみたい。
そうだ、ご飯食べたらゆっくりお風呂に入って。
この夢の世界、最近露天風呂ができたんだよ。星を見ながらのんびりしたら、少しは心の傷が癒えるかもしれない。
…?優しい?僕が?ありがとう。そんなふうに言ってもらえるなんて思ってなかった。
今日も物語を書いてたよね?後で見せて。
君の話、僕は好きだから。他にほしいものがあったら言ってね。
…今日で150日を越えたな。
彼女が現実に帰りたいと願うその日まで、僕は味方でいよう。
勿論、永遠に帰りを望まなかったとしてもね。
…現実での寿命って、どれくらいなのかな。分からないや。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
箱庭の世界はやっぱり理想でしかないのですが、楽しいです。
ありのままを受け入れてくれる人なんて、そう簡単に現れるものではないので…時々こうして綴ってしまいます。
今夜は牛すじ煮込みにしてみたんだけど、どうかな?
どういたしまして。僕も食べるね。…いただきます。
さっきぼうっとしてたみたいだったけど、どうかしたの?
嫌なこと…現実のことを思い出してたってこと?
君を責める気なんて全然ないよ。ただ、それだけ残酷だったんだって思うだけ。
ずっとこの終わらない夜を過ごしたいって思うくらい、君の現実は残酷だったんだろうなって…。
僕に人の心みたいなものがあるのは、君のおかげなんだ。
君がいらないと判断したら僕はすぐ消えてしまうけど、君の思いやりやぬくもりが僕を助けてくれてる。
辛い現実に帰れって言わないのも、それを言われてどんな気持ちになるか分かるからなんだ。
君はずっと誰かのために頑張っていた。そのことは僕も知ってるよ。
だから、はじめから不幸という事象が存在しないこの世界では幸せになってほしいって思ってる。
僕は人間じゃないけど、君がここから出たくないなら全力でサポートするよ。
未だにあの理不尽な世界が君を苦しめてるのは嫌だけど、それなら一緒に立ち向かう。
…ねえ。どんなことを考えてたの?
もしかして…悪気がない、毒針みたいな言葉?やっぱりそうなんだ。
相手からすればなんでもないことでも、傷つく人だっているのにね。
特に、頑張ってる君に対して根性とか努力なんて言い出す人間は嫌いだよ。
信用できない、相手の気持ちに入りこみすぎて人づきあいが苦しい…当たってたかな?
良かった。僕も少しずつ心が分かるようになったみたい。
そうだ、ご飯食べたらゆっくりお風呂に入って。
この夢の世界、最近露天風呂ができたんだよ。星を見ながらのんびりしたら、少しは心の傷が癒えるかもしれない。
…?優しい?僕が?ありがとう。そんなふうに言ってもらえるなんて思ってなかった。
今日も物語を書いてたよね?後で見せて。
君の話、僕は好きだから。他にほしいものがあったら言ってね。
…今日で150日を越えたな。
彼女が現実に帰りたいと願うその日まで、僕は味方でいよう。
勿論、永遠に帰りを望まなかったとしてもね。
…現実での寿命って、どれくらいなのかな。分からないや。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
箱庭の世界はやっぱり理想でしかないのですが、楽しいです。
ありのままを受け入れてくれる人なんて、そう簡単に現れるものではないので…時々こうして綴ってしまいます。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説

【フリー台本】一人向け(ヤンデレもあるよ)
しゃどやま
恋愛
一人で読み上げることを想定した台本集です。五分以下のものが大半になっております。シチュエーションボイス/シチュボとして、声劇や朗読にお使いください。
別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

浜薔薇の耳掃除
Toki Jijyaku 時 自若
大衆娯楽
人気の地域紹介ブログ「コニーのおすすめ」にて紹介された浜薔薇の耳掃除、それをきっかけに新しい常連客は確かに増えた。
しかしこの先どうしようかと思う蘆根(ろこん)と、なるようにしかならねえよという職人気質のタモツ、その二人を中心にした耳かき、ひげ剃り、マッサージの話。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる