物置小屋

１人向け・other

安全地帯(箱庭-2)

お疲れ様。ご飯食べる？もしよければ今日も何か用意させて。
君がここに来て100日記念日、ちゃんとお祝いしたいんだ。…変かな？
どうしてお礼を言うの？この場所の案内人である僕の立場なら、早く夢から覚めるように薦めるのが普通でしょ？
それを一切してないのに…え？ううん、現実に戻るかどうかは君の自由だ。
辛いことも苦しいことも、ずっと独りで我慢して頑張ってきたのを知ってる。
それを隠して耐えて、それが限界にきたことも。
だから僕は、無理矢理現実に戻れなんていう気にはなれない。
戻りたくないって心から願っている人に戻れって言うのは酷でしょ？
誕生日やクリスマス、お正月に休みの日…そもそも祝われなかったり、君の意見が却下されたり。
だけど、ここでならどう過ごしても誰も君を否定しない。
この場所は、君が幸せに過ごすためだけに存在するから。
…まあ、今のところは僕以外に人なんていないんだけどね。
嫌なことを思い出して、辛くなっちゃった？
兄弟との比較、か…。君にだっていいところは沢山あるのに、どうしてそこを見てくれなかったんだろうね。
新しい物語、もうできたの？早速読んでみてもいい？ありがとう。
…すごい、最後まで犯人が分からなかった。
君の物語はやっぱり読んでいて楽しい気持ちになる。
またできたら見せてくれる？…僕は特別なことなんてしてないよ。
ただ、君の心の傷が癒えるといいなって思うだけ。
それに、現実の人間たちがどう感じたかは知らないけど、僕にとって君の物語は素敵なものだから。
向こうでご飯の用意もできてるし、一緒に食べよう。
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なんだかよく分からなくなってしまいました…。