物置小屋

１人向け・慰め系

小さな綻び(箱庭シリーズ)

こんばんは。今日も来たんだね。
俺は今空を見ていたんだ。特に目的があったわけじゃないけど、こうしていると君と繋がっている気がした。
だって、俺も君も必ずこの空の下のどこかにはいるから。
またご飯作ってきてくれたの？ありがとう。いただきます。
…うん、すごく美味しい。知らない間にまた料理が上手くなったんだね。
今日は嫌なことなかった？…そっか、それは辛かったね。
今、頑張らなきゃってすごく焦ってない？…やっぱり。君は頑張りすぎなんだよ。
知ってる？人間って毎日頑張ったら心が壊れちゃうんだって。
俺から見た君はその一歩手前まできてる気がする。
もう頑張らないで。理不尽な人たちのために自分の心を削らなくていいんだよ。
大丈夫。ここで君が泣いても俺は独りにしないから。
最後までちゃんと味方でいたいんだ。
君が嫌がっても離してあげないかもしれないけど、側にいるってことだけは信じてほしい。
…今日も辛いなかよく頑張りました。心が消えてしまう前に逃げ場を作って。

…落ち着いた？謝らないで。今日も君の心が知れてよかった。
ずっとここにいたいなんて言ってもらえるなんて思ってなかった。
俺といるの、楽しいって思ってくれているんだね。
……ねえ、そろそろ眠くなったんじゃない？朝までは一緒にいるから、ゆっくりおやすみ。
よかった、なんとか誤魔化せたみたいだ。
この人をちゃんと守りたい。だけど、やっぱりここじゃなくて現実で居場所を見つけられるといいな。
…どうしても無理なら、俺がこの世界で護り続けるのがいいのかもしれない。
この世界に少しヒビが入ったってことは、彼女の心が壊れかけていた証拠。
どうして誰も彼女に寄り添ってくれないんだろう。
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箱庭の彼は今日も悩み続けます。