物置小屋

黒蝶

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1人向け・慰め系

硝子の本音(よく分からなくなってしまいました…)

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もしもし?よかった、やっと出てくれた。
最近全然会えてないから、君がどんな様子なのか知りたくて…今少し時間ある?
無理に時間を作ってほしいわけじゃないけど、君の声を聞きたかったんだ。家にいるの?
もしかして、ご飯の準備中だったとか…ごめん、またかけ直すね。


…なんて言いながら、様子がおかしいのが気になって見に来ちゃった。
声を聞くと余計に寂しさが増すなんて知らなかったな。次から気をつけよう。
お邪魔します…捕まえた。
様子が変だったから会いに来たんだ。迷惑かもしれないとは思ったけど、合鍵使って正解だった。
…どうして死のうとしてたの?さっきの、本気だったでしょ?
それに、涙の痕はそう簡単に消えないよ。
何があったの?…そっか、言いたくないんだ。
だったら聞かない。だけど、今は握りしめるなら包丁じゃなくて俺の手にしておいて。
君の手はやっぱり温かいね。久しぶりに繋いだけど、なんだか安心する。
…謝らなくていい。俺の方こそ追いつめられていることに気づけなくてごめん。
生きる意味、か…難しい質問だね。
俺の場合は君との時間を大切にしたいから生きてる。
だけど、もしそれがなくなったらと思うとたまらなく不安になるんだ。
今の俺にとっては君が全てで、ふたりでいられる時間が完全になくなったら生きていけないかもしれないって本気で思ってる。
君は何もできない人じゃない。
俺を元気づけてくれたり、周りの人の些細な変化に気づけたり、自分にできることはないか常に考えていたり…。
君が知らない君のいいところ、俺は誰より知ってる自信があるよ。
辛いことがあるなら逃げていい。理不尽なことからは目を背けてもいい。
誰だって、きっと生きているだけですごい。
どんな環境でも毎日ただ生きているだけで奇跡的なことなんじゃないかな。
…今言ったこと、ちゃんと責任とるよ。
もしもう無理だと思ったそのときは、俺も一緒についていく。
今が幸せだと思えるのは君がいてくれるからで、俺はもう君がいない世界じゃ生きられない。
だから、君がどうしてもこの世界から消え去りたいと思ったときは俺も一緒にどこまでも堕ちるよ。
頑張れなんて言わないし、君に苦しみを与えているものは避けてほしい。
…そのかわり、絶対に限界までひとりで抱えこまないで。
君を傷つけるものから俺が護ってみせる。約束だよ。
そうだ、何か食べる?実は、ここに来る前にご飯を作ってきたんだけど…よし、それじゃあ一緒に食べよう。
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言葉の刃を突き立て、硝子のように飛び散って輝く…そういう話にしたかったのですが、迷子になってしまいました。
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