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1人向け・other
私の天使様(闇を抱えた彼に拾われる話)
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こんばんは。こんなところにひとりでどうしたの?
ごめん、怪しいものじゃないんだ。ただ、ずっと座っているのが気になって…。
具合が悪いならうちにおいで。心も体も傷だらけみたいに見えるから。
何もないところだけどどうぞ。何か食べられるものを用意するね。
そんなに怯えなくても、俺は君に何かを求めてるわけじゃない。
ただ、疲れている人に休んでほしいって思っただけ。
お腹空いてるならどうぞ。信用できないなら、俺が先に食べて毒味しようか?
よかった、やっと信じてくれた。
それじゃあ、俺も一緒に食べようかな。…いただきます。
今日は失敗してなかったみたいで安心した。
実は、料理はあんまり得意な方じゃなくて…どうしたの?どこか痛い?
そんなに美味しかった?普通の焼きうどんだと思うんだけど…そうか、大変だったんだね。
その荷物、もしかして家出かな?心配しなくても警察に連絡したりしないよ。
帰りたくないなら無理に帰る必要はない。それに、ここが嫌になったらいつでも出ていってくれていい。
行動を縛るつもりも、何かを強制するつもりもない。
ただ、見ているだけじゃ分からないから…君の望みを教えてほしい。
何かほしいものがあるから家を出たのかなって、勝手に思ったんだ。
心休まる居場所…笑わないよ。家族が愛してくれるとは限らないから。
いや、なんでもない。それじゃあ、今日からこの場所を君の居場所にすればいい。
ここでは、やりたくないことはやらなくていいんだ。
ただ、君みたいな子は護りたいと思った。
好きなだけ泣いていい。誰も君を咎めたりしないから。
涙、止まった?落ち着いたなら、先にお風呂入っておいで。
それなら、この部屋を好きに使って。今日からここが君だけの場所だ。
どうかしたの?俺にできることならなんでも言って。
…楽器?ああ、ギターなら少し弾けるけど…どうして分かったの?
そういえば、弦を張り替える途中だったから出しっぱなしにしてたね。
君は歌が好きなの?話しかける前、小さく何か歌ってたから。
…そうか。それなら今度君の歌に合わせて曲を演奏するよ。
ふたりならきっと楽しいから。それじゃあ、俺は寝てるから何かあったら起こして。
そうだ。最後に2つ約束してほしい。
1つはこの場所や俺のことを誰にも教えないこと。
もう1つは、あの奥の部屋には入らないこと。
それだけ守ってくれれば、あとは何をしても構わないから。
お礼を言われるようなことなんて何もしてないよ。
これが俺にとっての普通だから。
それじゃあ、おやすみ。
…俺が天使、か。そんなものとは真逆だと思うんだけどな…。
こんな血まみれの手で彼女を保護してよかったのかなんて分からない。
ただ、この世界には逃げ場が少ないからな…。
あーあ、服が汚れちゃってる。見つからないように落としておかないとまずい。
もし正体を知られたら、この関係はきっと終わる。
ただ、彼女が俺みたいにならないように気をつけないと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼は天使ではなく、──なのです。
果たしてこの秘密を守っていけるでしょうか。
ごめん、怪しいものじゃないんだ。ただ、ずっと座っているのが気になって…。
具合が悪いならうちにおいで。心も体も傷だらけみたいに見えるから。
何もないところだけどどうぞ。何か食べられるものを用意するね。
そんなに怯えなくても、俺は君に何かを求めてるわけじゃない。
ただ、疲れている人に休んでほしいって思っただけ。
お腹空いてるならどうぞ。信用できないなら、俺が先に食べて毒味しようか?
よかった、やっと信じてくれた。
それじゃあ、俺も一緒に食べようかな。…いただきます。
今日は失敗してなかったみたいで安心した。
実は、料理はあんまり得意な方じゃなくて…どうしたの?どこか痛い?
そんなに美味しかった?普通の焼きうどんだと思うんだけど…そうか、大変だったんだね。
その荷物、もしかして家出かな?心配しなくても警察に連絡したりしないよ。
帰りたくないなら無理に帰る必要はない。それに、ここが嫌になったらいつでも出ていってくれていい。
行動を縛るつもりも、何かを強制するつもりもない。
ただ、見ているだけじゃ分からないから…君の望みを教えてほしい。
何かほしいものがあるから家を出たのかなって、勝手に思ったんだ。
心休まる居場所…笑わないよ。家族が愛してくれるとは限らないから。
いや、なんでもない。それじゃあ、今日からこの場所を君の居場所にすればいい。
ここでは、やりたくないことはやらなくていいんだ。
ただ、君みたいな子は護りたいと思った。
好きなだけ泣いていい。誰も君を咎めたりしないから。
涙、止まった?落ち着いたなら、先にお風呂入っておいで。
それなら、この部屋を好きに使って。今日からここが君だけの場所だ。
どうかしたの?俺にできることならなんでも言って。
…楽器?ああ、ギターなら少し弾けるけど…どうして分かったの?
そういえば、弦を張り替える途中だったから出しっぱなしにしてたね。
君は歌が好きなの?話しかける前、小さく何か歌ってたから。
…そうか。それなら今度君の歌に合わせて曲を演奏するよ。
ふたりならきっと楽しいから。それじゃあ、俺は寝てるから何かあったら起こして。
そうだ。最後に2つ約束してほしい。
1つはこの場所や俺のことを誰にも教えないこと。
もう1つは、あの奥の部屋には入らないこと。
それだけ守ってくれれば、あとは何をしても構わないから。
お礼を言われるようなことなんて何もしてないよ。
これが俺にとっての普通だから。
それじゃあ、おやすみ。
…俺が天使、か。そんなものとは真逆だと思うんだけどな…。
こんな血まみれの手で彼女を保護してよかったのかなんて分からない。
ただ、この世界には逃げ場が少ないからな…。
あーあ、服が汚れちゃってる。見つからないように落としておかないとまずい。
もし正体を知られたら、この関係はきっと終わる。
ただ、彼女が俺みたいにならないように気をつけないと。
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彼は天使ではなく、──なのです。
果たしてこの秘密を守っていけるでしょうか。
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