物置小屋

１人向け・慰め系

本日、約定の地にて(よく分からなくなってしまいました…)

こんばんは…。体調はどう？
分かった、それじゃあ乗って。忘れたの？今日は一緒に出掛ける約束だったでしょ？
それとも、準備がまだできてないとか…。そんなに謝らないで。
ここで待ってるから、用意できたら声をかけてね。


…はい、到着。やっぱり夜ここから見える景色は変わらないね。
どうかしたの？辛い？…寂しい思いをさせてごめん。
今日の約束だけはどうしても守りたかったから、それだけはちゃんとできてよかった。
だけど、結局どたばたしててなかなか会いに行けなくてごめんね。
最近、学校はどうしてた？俺はほとんどさぼってたから、君が行ってたのか知らないんだ。
そっか、すごく頑張ったんだね。週に1回でも行ければ充分だよ。
…授業はさぼってるのに、今こうやって屋上に忍びこんで景色を楽しんでるなんて変な感じがする。
いつもなら昼間からここにいるんだけど、最近は雨が多くてそれもできなかったから…。
強引に連れ出しちゃったけど、君は楽しめてる？それならいいんだ。
もし無理してたらって心配になっただけ。
…ねえ。次の約束をしようか。
そうだな…また夜ここで星を見ながら、夜食を食べて色々な話をする。
すごく単純なものだけど、その約束があれば頑張れる気がするんだ。
それでいい？それとも、もっと違う約束がいい？
ちょっと変わったものか…じゃあ、もし明日晴れたらここでお弁当を食べるっていうのは？
雨が降ったら俺は図書館に行く。だけどもし…もし晴れたら、ちゃんと授業を受けるよ。
それとも、ふたりで図書館で待ち合わせの方がいい？
…分かった、それじゃあ明日は迎えに行くね。今日も送っていくし…。
もう少ししたら帰ろうか。
どうかした？どうしてって言われても…あんなに辛い目に遭ったのに教室に行くのって勇気がいると思うんだ。
だけど、それでも週1回ちゃんと行ってるのはすごいなって思っただけだよ。
あとは、ただ単に俺が褒めたかったからかな。
君はすごいんだぞって、言いたかったからかもしれない。
…それが、君に頑張って偉いって言った理由。ごめん、もしかして傷つけた。
わっ、いきなり抱きついてきたら危ない…ありがとう、か。
それは俺の台詞だよ。俺みたいなどうしようもない奴と一緒にいてくれてありがとう。
君さえよければ、これからもよろしくね。
…さて、そろそろ帰らないと体が冷えるよ。
たとえ誰も君のことを認めなかったとしても、俺だけはちゃんと君の頑張りを見てるから。
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心に傷を負っているふたりを綴ってみました。