物置小屋

黒蝶

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1人向け・other

君の世界を支えたい(物念シリーズです)

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こんなに寒いのに、また星を見に行くの?
君は本当に夜空を見るのが好きだよね。
分かってるよ、僕も一緒に行けるんでしょ?ちゃんと見てないと、この前みたいに流れ星見逃すかもしれないからね。


…ここは本当に綺麗だね。あれ、雨?
違うな、こういうのは涙っていうんだった。
今日は沢山嫌なことを言われたもんね。
どうしてあなただけできないの、とか…そんなの、できることは人それぞれなんだから、無理なことだってあるよね。
僕の声が君に届くことがないのと同じ。でも、僕はちゃんと知ってるよ。
君が周りの人の気持ちを考えて行動していることも、辛い気持ちを押し殺していることも…本当は消えてしまえたらって毎日思っていることも。
君はただ、星空が好きで読書家で、色々なものを見てきただけなのに…あんな言い方をされたら、否定されたような気持ちになる。
僕にはその涙を拭うことさえできないけど、今日の空は綺麗だよ。
僕が沢山見せるから、そんなふうに俯かないで。
ほら、あそこ。今夜も星が流れたよ。
よかった、ちょっと笑ってる…。前回は曇っちゃったから、よく見えなかったよね。
ただ、今日は曇り止めもばっちりだからちゃんと見えたんじゃないかな?
帰ったらまた洗ってくれるんでしょ?そういうところ、本当に優しいなって思うんだ。
真っ白な泡に包まれて、その後はまた君の世界を広げられる。
いつまでもこんな生活が続くといいんだけど…。
あれ、今日はもういいの?そうか、今夜は誰かが家に来るんだったね。
大丈夫。どんなに小さなものも、僕がちゃんと写し出すから。
だから、コンタクトにするなんて絶対に言わないでね。
一緒にいられる時間が減るのは、すごく寂しいから。
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どうしよう、何を書こう…そう考えていたらふと思いつきました。
眼鏡ってこんな気持ちだろうか、なんて思いながら綴りました。
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