物置小屋

１人向け・看病系

言ってくれないと分からない僕(天使な悪魔シリーズ)

ただいま。…また花の世話をひとりでやってたの？
僕が帰ってくるまで大人しくしてるように行ったのに…。
大丈夫？本当に？それならいいけど、あんまり無理しないようにね。


…目が覚めた？ここは君の部屋。
別にそんなに謝らなくてもいい。ただ、やっぱり大丈夫じゃなかったね。
そんなにふらふらな状態で大丈夫だって言われても信じられない。
僕を呼び出したときから、君のそういうところは変わらない。
それから、僕は君をあまり分かってない。
いらないって言ってもすぐご飯の用意をするし、一緒に食べただけで喜んでくれるし…やっぱりよく分からない。
どうしてそんなに謝るの？何も悪いことはしていないでしょ？
強いて言うなら、いつもひとりで頑張り過ぎなところくらい。
…そのまま動かないで。腕の傷、まだ薬塗ってないから。
僕には料理を作ることはできないから、こんなことしかできない。
氷嚢くらいしか作れなかったんだ。ごめん。
どうして君はこの程度のことでいつもそんなふうに笑うの？…なんて、聞くまでもないか。
元々の環境があれだけ酷ければ、なんでもありがたく感じるのかもしれない。
だけど、君にありがとうって言われるのは嫌いじゃない。
今度は本当に平気なの？…分かった、信じる。
ただ、今夜は早く休んだ方がいい。
心配しなくても、僕は勝手にいなくなったりしない。
君と契約している限り、それは許されない。
…まあ、だんだんそれだけじゃなくなってきてるけどね。
なんでもない。今夜は側にいるから早く休んで。…おやすみ。
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なんだか久しぶりにこのシリーズで綴ったような気がします。
個人的に博識なイメージが強いのですが、人間ではない彼にも知らないことがあったようです。