物置小屋

１人向け・看病系

君の勉強(偏頭痛の恋人)

大丈夫？もしかして頭痛い？
どうして、か…強いて言うなら、勘。無理しないで、部屋でゆっくり休んでて。
ご飯、食べられそう？それなら、せめてゼリーだけでも…分かった、飲むタイプのやつを持っていく。
俺も一緒に食べていい？それじゃあ部屋で寝ててね。

お待たせ。起きられる？
自分がなったことないから分からないけど、偏頭痛って結構大変なんだね…。
そんなに謝らないで。真っ青な顔して…具合が悪いのを隠して無理矢理笑顔を作ってたの、ちゃんと知ってるから。
薬も持ってきたよ。これだよね？よかった、間違えたかと思った…。
鼻に入れるやつなの？そういうのもあるんだ、知らなかった…。
いつも飲んでいるものとは別物？そうなんだ、覚えておく。
あと、さっき君が頭痛いんだろうなって思ったのは、いつもの癖が出てたからだよ。
手首を強く握って、息を大きくはいてた。
知識が全然足りてないけど、君についてもっと勉強していくからこれからもよろしくね。
…夕飯、何か食べられそうなものを作っておくから心配しないで。
どうかしたの？ごめん、こういうときに言っていいのか分からないけど…その上目遣いでのお願いは反則だよ。
分かった、君が寝るまでは一緒にいる。
こうやって手を繋いでいたら、少しは落ち着く？それじゃあしばらくこうしてるから、ゆっくり休んでね。

…意外と寂しがり屋さんだったんだな。
まさかあんなに可愛く一緒にいてなんて言われるとは思ってなかった。
…頭痛の薬について、もう少し調べておかないと。
彼女が困ったとき、俺も一緒に対処できるように。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
彼女についてひたすら勉強する彼の話にしてみました。