1,547 / 1,803
1人向け・other
音無ゲーム(失声症の恋人)
しおりを挟む
ただいま。って、どうしたの、食材をそんなふうに抱えて...レジ袋は?
『店員さんに思ってることが伝わらなかったんだ。エコバッグは忘れてて持ってなかったから、全部手で持って帰ってきた』...連絡してくれれば迎えに行ったのに。
『お仕事中だと迷惑になるでしょ?』...そんなことないよ。
それは、まあ、毎回行けるかどうかは分からないけど...。
ありがとう、君は本当に優しいんだね。
だけど、俺のことよりもっと自分のことを大切にしてほしい。
君が傷ついたり悲しい思いをするのは、絶対に嫌だから。
『あなたの方が優しい』...そんなことないと思うよ。
そうだ、今からちょっとゲームをやってみない?
必要なのはゲーム機じゃなくて、紙とペン。
できるだけ音をたてずに紙にいいところを書いていって、どっちかが大きな音をたてたり動揺したら終了。
相手のいいところは1個ずつ書くごとに見せあいっこする。...それで負けた方が勝った方のいうことをひとつ聞く。
どうかな?思いつきだけど、結構楽しめると思うんだ。
どうかな?ありがとう、それじゃあやってみようか。
...じゃあ、君からどうぞ。多分先攻の方が有利だから...ね?
それじゃあ失礼して...『いつも優しいところ』、ありがとう。
そんなふうに言ってもらえるのは、すごく嬉しい。
じゃあ次は俺の番。《君の方が優しいと思う》...はい、どうぞ。
次はまた君の番。『いつも助けに来てくれるところ、ヒーローみたいだと思ってる』...危ない、もうちょっとで声をあげちゃうところだった。
ありがとう、次は俺の番だね。...はい、書けたよ。
はい、君の負け。まさか《愛してる》の一言で椅子から崩れ落ちそうになるとは思わなかったよ。
ごめんごめん、だけど嘘は言ってないから。
ただ、俺だって危なかったよ。ヒーローだなんて言われたら動揺する...。
大声あげそうになったのを冷静に返せてよかった。
負けそうだったから切り札を出すことにしたんだ。
絶対に伝えようと思ってたことだから。
それじゃあ、君へのお願いは...このまま、俺の側にいること。
そんなに驚いた顔をして、どうしたの?
俺はただ、俺の隣で君に笑っていてほしいって思っただけなんだ。
今日みたいに落ち込むことがあっても、俺は君の味方でいるよ。
あ、また『好き』って言ったでしょ...。
本当に、君にはいつも負けっぱなしだ。
...お願い、叶えてくれる?ありがとう。言葉で伝えられれば、それだけで色々な気持ちになる。
君の言葉を取りこぼしたりしないから、そのことだけは忘れないでね。
夕飯、これから作るんでしょ?俺も手伝うよ。
ふたりでやった方が絶対美味しいから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レジ袋要りませんか?...この質問、実は毎回困っています。
頷いたり首をふるだけでは答えられない、お店で迷惑になっているのではと毎回申し訳なく思っています。
因みに音無ゲームは思いつきで綴ってみました。
『店員さんに思ってることが伝わらなかったんだ。エコバッグは忘れてて持ってなかったから、全部手で持って帰ってきた』...連絡してくれれば迎えに行ったのに。
『お仕事中だと迷惑になるでしょ?』...そんなことないよ。
それは、まあ、毎回行けるかどうかは分からないけど...。
ありがとう、君は本当に優しいんだね。
だけど、俺のことよりもっと自分のことを大切にしてほしい。
君が傷ついたり悲しい思いをするのは、絶対に嫌だから。
『あなたの方が優しい』...そんなことないと思うよ。
そうだ、今からちょっとゲームをやってみない?
必要なのはゲーム機じゃなくて、紙とペン。
できるだけ音をたてずに紙にいいところを書いていって、どっちかが大きな音をたてたり動揺したら終了。
相手のいいところは1個ずつ書くごとに見せあいっこする。...それで負けた方が勝った方のいうことをひとつ聞く。
どうかな?思いつきだけど、結構楽しめると思うんだ。
どうかな?ありがとう、それじゃあやってみようか。
...じゃあ、君からどうぞ。多分先攻の方が有利だから...ね?
それじゃあ失礼して...『いつも優しいところ』、ありがとう。
そんなふうに言ってもらえるのは、すごく嬉しい。
じゃあ次は俺の番。《君の方が優しいと思う》...はい、どうぞ。
次はまた君の番。『いつも助けに来てくれるところ、ヒーローみたいだと思ってる』...危ない、もうちょっとで声をあげちゃうところだった。
ありがとう、次は俺の番だね。...はい、書けたよ。
はい、君の負け。まさか《愛してる》の一言で椅子から崩れ落ちそうになるとは思わなかったよ。
ごめんごめん、だけど嘘は言ってないから。
ただ、俺だって危なかったよ。ヒーローだなんて言われたら動揺する...。
大声あげそうになったのを冷静に返せてよかった。
負けそうだったから切り札を出すことにしたんだ。
絶対に伝えようと思ってたことだから。
それじゃあ、君へのお願いは...このまま、俺の側にいること。
そんなに驚いた顔をして、どうしたの?
俺はただ、俺の隣で君に笑っていてほしいって思っただけなんだ。
今日みたいに落ち込むことがあっても、俺は君の味方でいるよ。
あ、また『好き』って言ったでしょ...。
本当に、君にはいつも負けっぱなしだ。
...お願い、叶えてくれる?ありがとう。言葉で伝えられれば、それだけで色々な気持ちになる。
君の言葉を取りこぼしたりしないから、そのことだけは忘れないでね。
夕飯、これから作るんでしょ?俺も手伝うよ。
ふたりでやった方が絶対美味しいから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レジ袋要りませんか?...この質問、実は毎回困っています。
頷いたり首をふるだけでは答えられない、お店で迷惑になっているのではと毎回申し訳なく思っています。
因みに音無ゲームは思いつきで綴ってみました。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる