物置小屋

１人向け・other

明けない夜、醒めない夢(見方が変わる話)

駄目だな、色々考えちゃって...。俺、ずっと後悔してるんだ。
もしあの日側にいられたら、止められたかもしれない。
もしあのときちゃんと話を聞いていれば、少しでも辛さを分けあえたかもしれないって。
だから、今日もこうして話しかけてる。
独りの時間にもだいぶ慣れてきて、少しずつ忘れていくのかなって思ったけど...全然そんなことなかった。
ごめん、飲み物があった方がいいよね。
...話を続けよう。
あの日も今日みたいに寒かった、なんて...時間があるとすぐに考えてしまう。
辛くなったり苦しくなったり、色々な感情がせめぎあって眠れない。
眠ったら会えるのかもしれないけど、全然眠くないんだ。
何もする気になれなくて、今夜も自分の時間に閉じ籠ってる。
もういないのに、やっぱり忘れられないんだ。
自分でもこんなに想ってたなんて気づかなかった。
あの頃はずっと仕事ばかりで、こんなふうにゆっくり考える余裕がなかったのかもしれない。
どうして今になって、こんなに沢山考える時間が増えたんだろうね。
もう遅いのに...本当にどうしてだろう。
寂しいから？いや、多分心のどこかで会いたいって思ってるからなのかな...。
会って...それからどうしよう。
まずは謝らないといけないし、伝えたいことも沢山ある。一緒にやってみたいことも、沢山あったんだ。
ごめん。...まさか君があんなふうに考えているとは思わなかったんだ。
今さらどんな顔をしたらいいのかも分からない。
今目の前にいても、どうすることもできないのが1番悲しい。
君のこと、絶対に忘れないよ。この先もずっと愛してる。
どんな時間もそう考えているのに、もう二度と直接伝えることはできないのかな...。
俺が言うのもおかしいかもしれないけど、君には前を向いてほしい。
もう苦しいことから解放されて、笑っていてほしいんだ。
ただ、こんなに近くにいるのに触れられないのは辛い。
手が触れそうな距離なのに、どうすればいいのか分からないよ...。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
消えてしまったのは彼女？それとも...どちらでしょうか。