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1人向け・慰め系
これはきっと、最期の恋。(視える人シリーズです)
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こんばんは。
あの、おふたり...じゃなくて、あなたはここにどんな用事で来ているんですか?
どうしていつも独りでこんな場所に...なんて聞いたら失礼ですよね、ごめんなさい。
初対面の相手にどこまで踏みこんでいいものか、相変わらず分からなくて...。
恋人と待ち合わせ?毎日ですか?
俺が知ってる限り、あなたは5日間待っています。
同じ時間に、ずっと...。誰かを探しているんですか?
俺でよければ協力させてください。
それだけ探しているってことは、それだけ会いたい大切な人ってことでしょう?だったら、ここで会ったのも何かの縁だと思うから...。
俺はいつもここから星を眺めたりして1日を振り返るんですけど、それは後からでもできるので大丈夫です。
...その人がどんな格好しているかとか、分かりますか?
赤いTシャツにジーンズ、お揃いのイヤーカフ...月光が乱反射して宝石みたいですね。
もしかしてとは思ってたけど、それってこれのことですか?
その人はバイクが好きで、夜中に家を出たきり行方をくらませてしまった...違いますか?
俺には人を殺すような度胸がありません。
だけど、普通の人たちとはちょっと違うことができます。
ずっと立っているんです...あなたの後ろに。
最初はふたりで来ているのかと思っていたけど、あなたの反応を見た限りではそうじゃないみたいですね。
...暗闇の中から子猫が飛び出してきて、驚いて避けたら事故に遭ったそうです。
あなたと喧嘩をしたせいじゃないから気にしないでほしいと言っています。
イヤーカフも要らなくなったら捨ててくれって...。
すみません。本当は彼と先に話をしたんです。
月見をしようと約束した場所で待ち続けてくれている恋人を止めてほしい、自分はもう行けないからって...。
これは、彼の事故現場で見つけました。
できればあなたに渡してほしいと言われていたもので...言葉が下手で、本当に申し訳ないです。
非科学的な話だけど、信じてもらえますか?
...それじゃあこれを渡しておきますね。
ずっと見守っているから心配するなって、彼が言っています。
何度生まれ変わっても、必ずあなたを見つけて恋に落ちるって...。
大丈夫、あなたの言葉はちゃんと届きました。
彼はもう旅立ちましたよ。本当にお互いを大切に思っているんですね。
俺にはそういう絆がないから...羨ましいです。
苦しいと思うけど、どうか生きてください。
前を向いてなんて簡単に口にできないけど、彼はあなたが幸せになることを望んでいました。
だから、あなたが幸福に満ちた人生を送れることを願っています。
...自分が死んだ後も想い続けられるなんてすごいな。
それに、彼は俺なんかにもお礼を言ってくれた。
本当にいい人だったんだろうな...。
それにやっぱり、死者の世界ってなんて温かいんだろう。
生きている人間が1番怖い。
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恐らく久しぶりに綴ってみました。
あの、おふたり...じゃなくて、あなたはここにどんな用事で来ているんですか?
どうしていつも独りでこんな場所に...なんて聞いたら失礼ですよね、ごめんなさい。
初対面の相手にどこまで踏みこんでいいものか、相変わらず分からなくて...。
恋人と待ち合わせ?毎日ですか?
俺が知ってる限り、あなたは5日間待っています。
同じ時間に、ずっと...。誰かを探しているんですか?
俺でよければ協力させてください。
それだけ探しているってことは、それだけ会いたい大切な人ってことでしょう?だったら、ここで会ったのも何かの縁だと思うから...。
俺はいつもここから星を眺めたりして1日を振り返るんですけど、それは後からでもできるので大丈夫です。
...その人がどんな格好しているかとか、分かりますか?
赤いTシャツにジーンズ、お揃いのイヤーカフ...月光が乱反射して宝石みたいですね。
もしかしてとは思ってたけど、それってこれのことですか?
その人はバイクが好きで、夜中に家を出たきり行方をくらませてしまった...違いますか?
俺には人を殺すような度胸がありません。
だけど、普通の人たちとはちょっと違うことができます。
ずっと立っているんです...あなたの後ろに。
最初はふたりで来ているのかと思っていたけど、あなたの反応を見た限りではそうじゃないみたいですね。
...暗闇の中から子猫が飛び出してきて、驚いて避けたら事故に遭ったそうです。
あなたと喧嘩をしたせいじゃないから気にしないでほしいと言っています。
イヤーカフも要らなくなったら捨ててくれって...。
すみません。本当は彼と先に話をしたんです。
月見をしようと約束した場所で待ち続けてくれている恋人を止めてほしい、自分はもう行けないからって...。
これは、彼の事故現場で見つけました。
できればあなたに渡してほしいと言われていたもので...言葉が下手で、本当に申し訳ないです。
非科学的な話だけど、信じてもらえますか?
...それじゃあこれを渡しておきますね。
ずっと見守っているから心配するなって、彼が言っています。
何度生まれ変わっても、必ずあなたを見つけて恋に落ちるって...。
大丈夫、あなたの言葉はちゃんと届きました。
彼はもう旅立ちましたよ。本当にお互いを大切に思っているんですね。
俺にはそういう絆がないから...羨ましいです。
苦しいと思うけど、どうか生きてください。
前を向いてなんて簡単に口にできないけど、彼はあなたが幸せになることを望んでいました。
だから、あなたが幸福に満ちた人生を送れることを願っています。
...自分が死んだ後も想い続けられるなんてすごいな。
それに、彼は俺なんかにもお礼を言ってくれた。
本当にいい人だったんだろうな...。
それにやっぱり、死者の世界ってなんて温かいんだろう。
生きている人間が1番怖い。
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恐らく久しぶりに綴ってみました。
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