279 / 1,803
1人向け・慰め系
ほっとアイスティー(眠れない日の出来事)
しおりを挟む
...もしもし?
いや、この時間は眠れなくて大抵起きてるし、全然夜遅くに電話してくれていいんだけど...何かあった?
声が聞きたかっただけなら、いつもメッセージで電話してもいいか先に聞いてくるでしょ?
その余裕がないってことは、何かあったんじゃないかと思ったんだ。
それから、なんとなく声がいつもより沈んでるように聞こえたから。
というよりは、泣くのを我慢してるような感じに聞こえたから...かな。
今からそっちに行ってもいい?電話は繋ぎっぱなしにしておくから、言いたいことを言ってほしい。
何か食べたいものとかある?それじゃあ、いつもの板チョコ持っていくね。
謝らないで。俺がこうしたいだけだから。
開けるよ...こんばんは、お邪魔します。
はい、板チョコとアイスティー。
いつもこの組み合わせで食べてるから、あった方が落ち着くかなって思ったんだ。...余計なことだった?喜んでもらえたならよかった。
それで、何かあった?この部屋にきてるってことは...家出?
...それなら、今から夜食作るね。俺もなんだかお腹がすいてきたし...。
どうしてここにいるのが分かったか?そうだな...まず、この時間帯に電話できる環境だったってことはいつも閉じこめられてる場所かここだろうなって思った。
それから、他の人がいるにしては物音がしなかった。周りに人が住んでないここなら、きっと音がしないだろうって...。
ふたりで一緒にいる場所だもん、それくらいは分かるよ。
それから、手を出して。指が荒れてるってことは、またひとりで家事をしてたってことでしょ?
毎日本当にお疲れ様。文句ひとつ言わずに引き受ける君はすごいと思う。
どれだけ必死にやってもありがとうの一言すら言われず、逆に並べ方が違うと嫌味ばかり言われて...そのなかで動いてる君は本当にすごいと思ってる。
うんざりするような量をこなして、それで文句を言われたら嫌にもなるよ。
もう少し時期を見てから提案しようと思ったけど、もう俺も我慢しない。
...もしよかったら、一緒に暮らさない?
君は在宅の仕事も頑張ってるし、俺も普段は仕事があるけど...家事はふたりでやっていこう。
それに、やっとふたりで暮らしていける目処がたったんだ。
俺は君の優しいところも努力家なところも好き。
だから、今の状態から完全に同棲したい...です。
嫌かな?本当!?今夜はここで一緒に過ごして、明日早速君の家から荷物を運びだそう。
そうすれば、家の人たちに縛られずに生きていけるでしょ?
君がぼろぼろになっていくのをただ見ていることしかできないなんて、絶対に嫌なんだ。
だから、持っていくものを決めておいて?
あ、ちょっとだけ待っててね。...はい、夜食完成。
ごめん、完璧手抜きなんだけど食べてくれる?ありがとう、すごく嬉しい。
そうだ、食べる前に紅茶で乾杯しようか。
これからのふたりでの暮らしに...乾杯。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひたすら家事をこなす人を褒めてくれる恋人がいたら...そう思い綴ってみました。
いや、この時間は眠れなくて大抵起きてるし、全然夜遅くに電話してくれていいんだけど...何かあった?
声が聞きたかっただけなら、いつもメッセージで電話してもいいか先に聞いてくるでしょ?
その余裕がないってことは、何かあったんじゃないかと思ったんだ。
それから、なんとなく声がいつもより沈んでるように聞こえたから。
というよりは、泣くのを我慢してるような感じに聞こえたから...かな。
今からそっちに行ってもいい?電話は繋ぎっぱなしにしておくから、言いたいことを言ってほしい。
何か食べたいものとかある?それじゃあ、いつもの板チョコ持っていくね。
謝らないで。俺がこうしたいだけだから。
開けるよ...こんばんは、お邪魔します。
はい、板チョコとアイスティー。
いつもこの組み合わせで食べてるから、あった方が落ち着くかなって思ったんだ。...余計なことだった?喜んでもらえたならよかった。
それで、何かあった?この部屋にきてるってことは...家出?
...それなら、今から夜食作るね。俺もなんだかお腹がすいてきたし...。
どうしてここにいるのが分かったか?そうだな...まず、この時間帯に電話できる環境だったってことはいつも閉じこめられてる場所かここだろうなって思った。
それから、他の人がいるにしては物音がしなかった。周りに人が住んでないここなら、きっと音がしないだろうって...。
ふたりで一緒にいる場所だもん、それくらいは分かるよ。
それから、手を出して。指が荒れてるってことは、またひとりで家事をしてたってことでしょ?
毎日本当にお疲れ様。文句ひとつ言わずに引き受ける君はすごいと思う。
どれだけ必死にやってもありがとうの一言すら言われず、逆に並べ方が違うと嫌味ばかり言われて...そのなかで動いてる君は本当にすごいと思ってる。
うんざりするような量をこなして、それで文句を言われたら嫌にもなるよ。
もう少し時期を見てから提案しようと思ったけど、もう俺も我慢しない。
...もしよかったら、一緒に暮らさない?
君は在宅の仕事も頑張ってるし、俺も普段は仕事があるけど...家事はふたりでやっていこう。
それに、やっとふたりで暮らしていける目処がたったんだ。
俺は君の優しいところも努力家なところも好き。
だから、今の状態から完全に同棲したい...です。
嫌かな?本当!?今夜はここで一緒に過ごして、明日早速君の家から荷物を運びだそう。
そうすれば、家の人たちに縛られずに生きていけるでしょ?
君がぼろぼろになっていくのをただ見ていることしかできないなんて、絶対に嫌なんだ。
だから、持っていくものを決めておいて?
あ、ちょっとだけ待っててね。...はい、夜食完成。
ごめん、完璧手抜きなんだけど食べてくれる?ありがとう、すごく嬉しい。
そうだ、食べる前に紅茶で乾杯しようか。
これからのふたりでの暮らしに...乾杯。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひたすら家事をこなす人を褒めてくれる恋人がいたら...そう思い綴ってみました。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
フリー声劇台本〜BL台本まとめ〜
摩訶子
恋愛
ボイコネのみで公開していた声劇台本の中からBLカテゴリーのものをこちらにも随時上げていきます。
ご使用の際には必ず「シナリオのご使用について」をお読み頂ますようよろしくお願いいたしますm(*_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる