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1人向け・other
拝啓、僕の大輪の花へ(手紙で綴る想い)
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知り合いから七夕に手紙を書いてみたと聞いたので、僕もやってみることにしました。
最近元気にしていますか?
僕は今年も独りで手持ち花火をしています。
この町には大きなお祭りも花火大会もないけど、あなたとの時間があればそれだけで楽しかったんです。
あのときふたりでやった小さな花火大会のことを、今でも思い出します。
いつかあなたと、もう1度花火を見に行きたい。
...そう願ってもいいですか?
なんだか直接伝えるのは照れくさくて、でも文章にすると意外と話しやすくて...不思議な感じがします。
ただ、僕はあの頃より少しだけ強くなりました。
なったような気がするだけかもしれないけど、それでも伝える覚悟を決めました。
僕はあの瞬間からあなたのことが好きでした。
もう数年前の話だからと何度も忘れようとしたけど、どうしてもできませんでした。
ふたりで花火をしたあの日、1番綺麗だったのはあなたでした。
どんな花火にだって負けないくらいあなたの笑顔は輝いていて、ずっと側で見ていたいと思っていました。
でも、当時の僕には想いを伝えられるだけの勇気がなくて...結局あのあとすぐに引っ越してしまって、そのまま月日だけが過ぎてしまいました。
今更言っても困らせるだけかもしれないけど、僕は今でもあなたのことが好きです。
昔の僕は泣き虫だったけど、今の僕ならあなたを護れる自信があります。
もしあなたが誰かの感情を受け取りやすくても僕が護ります。
だから...僕と、人生最後の恋をしてください。
もし困らせてしまったなら、この手紙を破って捨てて、なかったことにしてください。
それで、前みたいにいい友人でいよう。
たとえこれから先会えなかったとしても、あなたの日常に笑顔が咲き乱れていることを心から祈っています。
...今開けますから、もう少しだけ待ってください。
こんな時間に来客の予定なんてなかったんだけど、誰だろう?
え...久しぶり。どうしてここにいるの?まあ、取り敢えずあがって。
大したものはないけど、玄関先で話すよりはいいはずだから。
はい、お茶どうぞ。ところで、どうしてここにいるの?
あの手紙を読んでわざわざ来てくれたの!?
手紙にしたのは、直接言おうとすると緊張するから...それに、数年ぶりで覚えているか分からなかったからだよ。
恥ずかしいから本人の前で読み返そうとしないで、お願い...。
でも、手紙に書いたことは本当だよ。
ずっと君のことが好きで、忘れることなんてできなかった。
意気地無しな僕だけど、それでもよかったら付き合ってください。...駄目?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その答えはふたりのみぞ知る、ということで敢えてここまでにしておくことにしました。
最近元気にしていますか?
僕は今年も独りで手持ち花火をしています。
この町には大きなお祭りも花火大会もないけど、あなたとの時間があればそれだけで楽しかったんです。
あのときふたりでやった小さな花火大会のことを、今でも思い出します。
いつかあなたと、もう1度花火を見に行きたい。
...そう願ってもいいですか?
なんだか直接伝えるのは照れくさくて、でも文章にすると意外と話しやすくて...不思議な感じがします。
ただ、僕はあの頃より少しだけ強くなりました。
なったような気がするだけかもしれないけど、それでも伝える覚悟を決めました。
僕はあの瞬間からあなたのことが好きでした。
もう数年前の話だからと何度も忘れようとしたけど、どうしてもできませんでした。
ふたりで花火をしたあの日、1番綺麗だったのはあなたでした。
どんな花火にだって負けないくらいあなたの笑顔は輝いていて、ずっと側で見ていたいと思っていました。
でも、当時の僕には想いを伝えられるだけの勇気がなくて...結局あのあとすぐに引っ越してしまって、そのまま月日だけが過ぎてしまいました。
今更言っても困らせるだけかもしれないけど、僕は今でもあなたのことが好きです。
昔の僕は泣き虫だったけど、今の僕ならあなたを護れる自信があります。
もしあなたが誰かの感情を受け取りやすくても僕が護ります。
だから...僕と、人生最後の恋をしてください。
もし困らせてしまったなら、この手紙を破って捨てて、なかったことにしてください。
それで、前みたいにいい友人でいよう。
たとえこれから先会えなかったとしても、あなたの日常に笑顔が咲き乱れていることを心から祈っています。
...今開けますから、もう少しだけ待ってください。
こんな時間に来客の予定なんてなかったんだけど、誰だろう?
え...久しぶり。どうしてここにいるの?まあ、取り敢えずあがって。
大したものはないけど、玄関先で話すよりはいいはずだから。
はい、お茶どうぞ。ところで、どうしてここにいるの?
あの手紙を読んでわざわざ来てくれたの!?
手紙にしたのは、直接言おうとすると緊張するから...それに、数年ぶりで覚えているか分からなかったからだよ。
恥ずかしいから本人の前で読み返そうとしないで、お願い...。
でも、手紙に書いたことは本当だよ。
ずっと君のことが好きで、忘れることなんてできなかった。
意気地無しな僕だけど、それでもよかったら付き合ってください。...駄目?
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その答えはふたりのみぞ知る、ということで敢えてここまでにしておくことにしました。
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