物置小屋

黒蝶

文字の大きさ
上 下
793 / 1,818
1人向け・看病系

ただやりたいだけ(骨折した恋人)

しおりを挟む
もしもし...え、今から家に帰るところだけど、どうかしたの?
転んで動けそうにない!?迎えにいくから、今どこにいるか教えて。
丁度その近くを通って...あ、見つけた。
大丈夫?このまま車まで運ぶね。はい、今日は後部座席で楽な姿勢とってて。
いつも君が通ってる病院の診察券と保険証、持ってる?...それなら大丈夫だね。
この時間でも診察をやっているはずだから、取り敢えず行こう。


受付をすませてくるから、君はそこに座って待ってて。
そんなに申し訳なさそうな顔をしないで。
骨折してるとなると大変だし、一応ちゃんと検査してもらった方がいいと思う。
俺?確かに、骨折の経験はあるけど...立てないくらいの痛みで、1歩踏み出すだけで限界だった。
君はどんな感じの痛みがする?今まで経験したことがないようなもの?
そっか...多分折れてないとは思うけど、万が一ってことがあるから。
心配性か...そんな過保護な俺は嫌い?
ごめん、ちょっとだけ困らせてみたかったんだ。
あ、呼ばれたよ。立てる?
こっち側を支えようか?...よし、そのまま掴まっててね。
こんにちは。彼女の足の怪我がどの程度なのかを調べてほしくて...。


骨折はしてなくてよかったけど、まさか松葉杖の生活になるとは...。使うのは初めて?
階段を上り下りするときは、誰かに片方の杖を持ってもらっておくと動きやすいよ。
降りるときは杖を1段下におろしてから怪我をしてない方の足をおろす。
のぼるときは反対に1段ジャンプする感じでのぼってから杖をあげる。
...ごめん、口じゃ上手く説明できてないかもしれない。
あとは、脇が痛くなってくるからこういうのを巻いた方がいいよ。
綿を入れて柔らかい包帯で固定するだけだから、返すときには外せばいいわけだし...できた。
歩きづらいならこのまま支えていようか?
そんなに謝らないで。怪我をしたのは心配だけど、怪我をしたくてした訳じゃないでしょ?
...次から気をつけてね。
治るまでの間、いつも以上に君の近くにいるようにする。
迷惑だなんて思わないよ。俺がそうしたいからそうするだけ。
あんまりできることはないかもしれないけど...困ったら今日みたいに頼ってほしいな。
そのときは絶対にどこでも駆けつけるから。
病院でもやってたけど...歩く練習、少しやっておいた方がいいかもしれないね。
君が嫌になるまでつきあうよ。
あ、でも...その前に、少し遅めの夕飯にしようか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
実際に足の骨に皹が入り、松葉杖を使ったことがあるので綴ってみました。
実際に松葉杖の脇が当たる部分に手芸用の綿を柔らかい包帯で固定し、長時間使っても痛くならないようにしていました。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

国宝級イケメンと言われる俺の彼女が酔って、おねだりが可愛いすぎた日の話

はなたろう
大衆娯楽
短編、5話程度で完結予定。人気アイドル、コウキ(27)の恋人は、ごく普通の会社員、美咲(25)。多忙でなかなか会えない日々だが、メンバーとの食事会に一緒に参加することに。仕事で遅れて到着すると、恋人が他のメンバーに口説かれていていた!いつも無防備で、鈍感で、コウキの心は落ち着かない。好きになった方が負けとはこのことか? 彼女は嫉妬心を煽っておいて、酔いつぶれてしまったり。仕方ない、それならお持ち帰りして、会えなかった分も含めて、たっぷり可愛がってあげようか。 美咲の視点で書いた「国宝級イケメンと言われても普通に嫉妬をする男性ですから」の裏側です♡ コウキと美咲の出会いから告白までの物語、本編もぜひご覧ください。 「国宝級イケメンとのキスは最上級に甘いドルチェみたいに、私をとろけさせます」 本作品の関連作品、ドゥルキスの最年長、アラタの物語です。こちらはBL要素のあるストーリーですが、ちゃんとアイドルと主人公の女の子くっつきますw 「美容系男子と秘密の診療室。のぞいた日から私の運命が変わりました」

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

TOUCH

廣瀬純一
大衆娯楽
体に触れると下半身を交換できる能力がある女性の話

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

【フリー台本】一人向け(ヤンデレもあるよ)

しゃどやま
恋愛
一人で読み上げることを想定した台本集です。五分以下のものが大半になっております。シチュエーションボイス/シチュボとして、声劇や朗読にお使いください。 別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。

【完結】もし体が交換できたら… ママ、いえお母様。当てつけですものね?

BBやっこ
大衆娯楽
わたしのパパとママは、わたしをぶつ。 頬が赤くなる、飛ばされる身体が痛い。そんな幼少期だった。 教育が始まってからのが、会う時間が少なくなってそういうことは少なくなったけど。 廊下であったり、気に入らないことがあったらしい時はよくぶたれた。 それが、愛情からではないと分かった頃、反抗的だと叩くのが多くなった時…。 わたしとママに魔法がかかった。 私、家を出ます。もちろん諸々もらって。

処理中です...