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1人向け・慰め系
ふたりの世界に雨が降る(箱庭シリーズです)
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こんばんは。久しぶりだね。
今日もお疲れさま。雨が沢山降ってるのに、わざわざ会いに来てくれてありがとう。
どうしたの、いきなり抱きついてきて...。
確かに最近会ってなかったね。
不安にさせたならごめん。
今度テストがあるって言ってたし、邪魔になったらいけないと思ったんだ。
またお弁当作ってきてくれたの?ありがとう。
それじゃあ、いただきます。
卵焼き、前よりふわふわ感が増してるような気がする。もしかして練習した?
やっぱり君は努力できてすごいね。
家に帰りたくない?どうして?
そっか、家の人たちにも嫌なことを言われたんだ...。それは辛いね。
俺にできることって少ないけど、他にも辛いことがあったなら話してみて。
こうやって君の言葉を聞いて、一緒に考えることはできるから。
...ひとりで寂しい思いをさせて、本当にごめんね。
もっと早く会いにくればよかった...。
会えたからいいだなんて、そんな優しい言葉をかけてくれるなんて...やっぱり君はすごいね。
そんなに照れなくてもいいのに。
俺は、思ったことしか言わないから。
もしかして、眠くなってきた?
最近勉強頑張ってたから寝てないでしょ?
いられるだけ側にいるから、安心して寝てていいよ。
雨はこの傘があれば防げるし、風がふいてきたとしてもなんとかするから。
朝までは一緒にいられるだろうし...ううん、なんでもない。
不安なら手を繋いでいようか。こうしていれば寂しくないでしょ?
おやすみ。ゆっくり休んでね。
...よかった、ちゃんと眠れたみたい。
ここに来なかったのは君の意思だと思ってたけど、違ったんだね。
テストで忙しかったのは本当、勉強してたのも本当...でも、ここに来なかったんじゃなくて来られなかったんだ。
それってきっと、勉強して睡眠を削ってたからなんだよね...。
ねえ、俺は君の空想の世界にしかいないのにどうして気づかないの?
君はまた廃墟で、家には帰らずに大量の錠剤を飲んで眠ってる。
そんなに危ないことをしていたら、いつか本当に体を壊しちゃうよ。
...でも、俺だって君に話せていないんだから同罪か。
現実で苦しむ君を支えたい気持ちに嘘はないけど、ぼろぼろに傷ついてることにさえ気づけないのが幸せなのかな?
やっぱり話すべきなのか、それとも黙っておくべきなのか...。
どうするのが正解なのか、そしてどうするのが正しいことなのか、俺にはまだ分からないよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幻想と気づくのはいつの日か、それともこないままなのか...曖昧な感じで綴ってみました。
今日もお疲れさま。雨が沢山降ってるのに、わざわざ会いに来てくれてありがとう。
どうしたの、いきなり抱きついてきて...。
確かに最近会ってなかったね。
不安にさせたならごめん。
今度テストがあるって言ってたし、邪魔になったらいけないと思ったんだ。
またお弁当作ってきてくれたの?ありがとう。
それじゃあ、いただきます。
卵焼き、前よりふわふわ感が増してるような気がする。もしかして練習した?
やっぱり君は努力できてすごいね。
家に帰りたくない?どうして?
そっか、家の人たちにも嫌なことを言われたんだ...。それは辛いね。
俺にできることって少ないけど、他にも辛いことがあったなら話してみて。
こうやって君の言葉を聞いて、一緒に考えることはできるから。
...ひとりで寂しい思いをさせて、本当にごめんね。
もっと早く会いにくればよかった...。
会えたからいいだなんて、そんな優しい言葉をかけてくれるなんて...やっぱり君はすごいね。
そんなに照れなくてもいいのに。
俺は、思ったことしか言わないから。
もしかして、眠くなってきた?
最近勉強頑張ってたから寝てないでしょ?
いられるだけ側にいるから、安心して寝てていいよ。
雨はこの傘があれば防げるし、風がふいてきたとしてもなんとかするから。
朝までは一緒にいられるだろうし...ううん、なんでもない。
不安なら手を繋いでいようか。こうしていれば寂しくないでしょ?
おやすみ。ゆっくり休んでね。
...よかった、ちゃんと眠れたみたい。
ここに来なかったのは君の意思だと思ってたけど、違ったんだね。
テストで忙しかったのは本当、勉強してたのも本当...でも、ここに来なかったんじゃなくて来られなかったんだ。
それってきっと、勉強して睡眠を削ってたからなんだよね...。
ねえ、俺は君の空想の世界にしかいないのにどうして気づかないの?
君はまた廃墟で、家には帰らずに大量の錠剤を飲んで眠ってる。
そんなに危ないことをしていたら、いつか本当に体を壊しちゃうよ。
...でも、俺だって君に話せていないんだから同罪か。
現実で苦しむ君を支えたい気持ちに嘘はないけど、ぼろぼろに傷ついてることにさえ気づけないのが幸せなのかな?
やっぱり話すべきなのか、それとも黙っておくべきなのか...。
どうするのが正解なのか、そしてどうするのが正しいことなのか、俺にはまだ分からないよ。
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幻想と気づくのはいつの日か、それともこないままなのか...曖昧な感じで綴ってみました。
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